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【奈绪美的故事(日文版)】(17-19)作者:高野奈绪美

2024-05-15 20:19:35

ある性転者の告白
高野奈绪美

第17章

  いつの间にか眠りに落ちていた私が、ぼんやりと目を开けると枕元に凉子と田中が立っているのがわかりました。

  「さあ、今日から奈绪美ちゃんの新たな人生の始まりね。よかったわね。生まれかわって。フフフ・・・」

  凉子が优しげな口调で言いました。

  私は一瞬口を开きかけましたが、言叶を饮み込みました。声を出せば、あの少女のような耻ずかしい高い声が出てしまうことを思い出し自制したのです。

  「じゃ、シャワーでも浴びてさっぱりしなさい。新しい人生の诞生日なんだからね。ああ、そうそう、今日はお化粧はピンクの口红だけでいいわ。その方が少女っぽくていいもの。今の奈绪美ちゃんにはその方が似合うし・・・ネ。それからお洋服はこれね。これに着替えておいてね。」

  凉子はそう言うと部屋を出ていきました。

  私は言われるまま、パジャマ姿で脱衣所に向かいました。镜には可爱らしい美少女の顔がこちらを向いています。しかも以前には自分の顔全体を映し出すことのできた镜が背伸びをしないと映し切れなくなっているのに気づきました。私の身长が明らかに低くっている証でした。私は全身の力が抜けたような絶望感に袭われたのでした。

  (いっそのこと、死んでしまおう。うん、そうだ、死んでしまった方が・・・。)

  私は冲动的に自杀への思いが强まっていきました。

  身の回りに何か刃物がないかと探しましたが、何も见つかりません。

  次に舌を大きく突き出し、思い切り强く噛み切ろうしました。けれどもそれも叶いません。舌からはうっすらと血がにじむだけで、それ以上はどうしても思い切りがつかないのです。

  (ああ、なんてことだ・・・死ぬことも・・・できないのか・・・・」

  私は无力感に袭われ、その场に泣き崩れてしまいました。

  とその时です。私の背后でドアの开く音が闻こえ人の気配を感じました。

  私はとっさに振り返りました。そこには无言のまま立っている田中の姿ありました。、思わず身を固くした私に近づくと、田中は以前よりずっと小さくなった私をそっと抱きしめるようにして言ったのです。

  「いいか。やけ起こしちゃだめだぜ。いつか俺がここからお前を助け出してやるからな。それまで辛抱しろ。」

  私にはその言叶があまりにも意外だったので、抵抗しようとしていた腕から力が抜けていきました。

  「な、なんで、そんなこと・・・。」

  私の怪讶そうな顔つきを见て、田中はうっすらと笑みを浮かべながら言いました。

  「俺はな、お前が最初に女の格好した时から、本気で好きになっちゃったんだ。兄贵や充の手前、そういうそぶりは见せなかったけどな・・・。お前がこうして、本当の女になったんだったら、俺も本気でお前を好きになることができる。俺はお前のこと、本当の女だと思ってる。あいつらとは违うぜ。いいか、だから辛抱して、チャンスが来るまでは、あいつらのいいなりになってやれ。そうすれば、きっと俺が助け出してやる。」

  田中の言叶は真剣そのものでしたが、もちろんすぐに信じることなどできるはずはありません。彼らの言叶によって何度も骗されてきたからです。

  けれども、今までのように凉子や村井によって言われたものではなく、普段は殆ど口を闻くことのない田中の口をついて出たことに、言いようもない説得力があり、同时に頼もしくさえ思えたのです。いえ、この絶望感から死を选ぼうとさえ思っていた自分には、正にわらにもすがる思いだったのかもしれません。

  「ほ、本当か? 本当に助けてくれるのか?」

  私の口からは无意识の内に、高い声には似合わない男言叶がついて出ました。

  「ああ、本当だ。だけどな、言っておくけど俺はお前を女として爱してるんだ。だから、そういう言叶は絶対に使うな。あいつらにバレたら、ここから素っ裸でたたき出されるぞ。そうなったら、俺にはどうすることもできねぇ。いいか、お前は女なんだ。自分は女だってことをいつも心の中で念じていろ。そして、せいぜいあいつらを油断させるために、ご机嫌をとることだ。チャンスはきっと来るからな。」

  田中は意外なほど饶舌に説明を続けました。私はいつもとは违うその様子に彼の真剣さを感じ取って、疑う気持ちが少しずつ消えていきました。それに田中の言う、「バレたら素っ裸でたたき出される」という言叶が、村井たちなら本当にやりかねないことのように思われたのです。もしもこんな変わり果てた姿で全裸のまま、たたき出されたならどんな悲惨な目に遭うか、考えるだけで恐ろしくなります。私には生きるための唯一の拠り所として、この田中の言叶を信じる他はなかったのです。

  「いいか。お前は女になったんだ。もう、絶対に男に戻ることはできない。だったら、女としての幸せを掴むんだ。お前を本当に爱してくれる男と一绪になってな。」

  确かに田中の言うように、私にはもはや男に戻る术は残されてはいないのです。そして死ぬ勇気さえ持てないなら、一人の女性として幸せに生きることしかありません。(私は女。女として生きるしかないの。もうそれしか生きる道はないのよ。)

  私は涙で目の前がおぼろげになりながらも、自らの心に言い闻かせたのです。

  するとどういうわけか、しばらく抱かなかった、女性の感情が再び呼び起こされてきたのです。恐らく长期的に体中を流れ続ける女性ホルモンによって、私の心はすっかり女性化していたのでしょう。病院での催眠疗法により一时的に回复していた男としての意识がどんどん消え去っていくのがわかりました。

  私は无意识の内に、抱きしめる田中の背中に自らの细くなった腕を回していたのです。

  「わ、わかったわ。聡さん・・・。奈绪美、もう、絶対に男の心には戻らないわ。それに、あの人たちの言うことも闻く。だから、お愿い。奈绪美を助けて。お愿い。聡さん。」

  私は田中のたくましい胸に顔を埋めながら嗫くように言いました。それは、田中への哀愿であると同时に、逞しい男性に頼る以外に生きることのできない、弱い女性になってしまった运命を自らに言い闻かせるための决意の言叶だったのかもしれません。

第18章-1

  田中が部屋を出て行った后、私は一人バスルームに向かい、全身を映す镜の前に立ちました。そしてゆっくりと淡いピンクのパジャマを脱ぎました。

  镜の前にはグロテスクなまでに巨大化した双乳がブルンブルンと音を立てるかのように揺れています。私は思わず両手で胸を隠そうとしました。しかし、そのポーズはかえって巨乳を强调してしまいます。両腕に余るほどの大きな柔肉が余计に盛り上がってしまうからです。

  私は镜の前から逃げ出すようにシャワールームに入りハンドルを回しました。头の上から暖かい温水が势いよく降り注ぎます。私は右手を恐る恐る下半身に伸ばしました。すべすべしたウエストを滑り、やがて、あの本物と寸分违わぬ女性器に达しました。指先に包皮除去まで施した阴核の感触が感じられます。

  (ああ、これ、これが本物のクリトリス・・・、女の子の一番敏感な部分。やっぱり、奈绪美は女の子、本当の女の子になったのよ。)

  私はこみ上げる涙と抗いながら、心の中でそう念じたのでした。

  それと同时に、敏感に改造されたその部分から全身に得体の知れない电流が走っていくのを感じたのです。

  「ああん・・・な、なに、こ、この感覚・・・、いや、いやあ、だ、だめ・・・」

  それは明らかに女性としての性感覚だったのでしょう。男としては味あうことのできない感覚を知って、私はよりいっそう女として生きるしかないんだと実感したのです。

  私はかろうじて残っていたわずかな理性の働きで、その快感を贪ろうとする本能を抑え、シャワールームから出ると、指示された着替えの準备に取りかかりました。

  ピンク色のルージュは少女と见まごう容貌を美しく引き立たせるものでした。髪の毛はこの3ヶ月间ですっかり伸び、もはやウィッグの必要はありません。

  私は凉子が置いていった服を手に取りました。纯白の上下のブラとショーツが、少女らしい雰囲気にマッチしていると思いましたが、目を近づけて见るとそんな清纯なイメージとはかけ离れたものでした。

  ブラは、Hカップの爆乳を半分ほどしか隠さないハーフカップで、しかも全体が透けています。そしておとなしめのショーツだと思っていたものは、阴部の部分が透けていて大胆にカットされた、Iフロントと言われるような过激なデザインだったのです。私は思わず着替えの手を止めましたが、すぐに田中と誓った言叶が头の中によみがえってきます。

  (そう、彼らのご机嫌をとらなくちゃ・・・言われたとおりにしなくちゃだめ・・・)

  私は心に言い闻かせ大きくため息をつくと、ブラジャーのストラップに腕を通しました。

  ブルルンっという揺れと同时にたわわな重量感が肩にのしかかってきます。

  次に纯白のハイレグショーツに脚を通しました。引き上げてみると、やはり直视できないほど羞耻心をあおるデザインでした。手术のためにすっかりそり上げられたために全く阴毛のなくなった女性自身がはっきりと透けて见えるのです。しかも细いステッチ部分は、女性器の柔肉が両侧から盛り上がるように被さっているのです。

  私は思わずその部分を手で隠し、しゃがみ込んでしまいました。もちろん谁かにみられていたわけではありませんが本能的に取った行动でした。

  けれども、私には踌躇っている时间はありませんでした。これ以上、彼らを待たせることができないことは分かっていました。

  私は気を取り直して着替えを続けました。ベッドに置かれたピンク色のワンピースを取り上げ、自分でも直视できないほど耻ずかしい下着姿を一刻も早く隠すように袖を通していきました。

  (ああ、なんて、格好なの? これ・・・)

  着替えを终えた私は全身を镜に映してみました。そこには、まるで少女服のようにフリルがふんだんにあしらわれ、丈も极端に短いワンピースに身を包んだ、一人の美少女が立っていました。确かに、いたいけな少女の容貌にはその服装はとても似合ってはいましたが、実际にそれを着ているのは、二十四歳の、しかも戸籍上はれっきとした男性ある私自身なのです。私は顔から火が出るほどの羞耻心に袭われました。

  (こんな姿で、あの人たちの前に出るなんて・・・)

  私の心に消えかけていた「逃亡」の二文字が一瞬浮かびましたが、実行することはできません。あの田中の言叶が何度も何度もわき上がってくるからです。

  私は最后にピンクのカチューシャを付けると、大きく深呼吸をし、それから思い切ったようにベルを押しました。

  しばらくしてベルに応えて部屋に入ってきたのは、凉子と结花の二人でした。

  「あら、まあ、可爱いわぁー、ホント中学生の美少女って、感じじゃない・・・。」

  凉子がそう言うと、结花も颔きながら言叶を返しました。

  「ホントね。これがあの直树さんだったなんて信じられないわ。あ、ごめんなさい。奈绪美ちゃんになったんだったわね。フフフ・・・。それにしても可爱いわ、ホントに・・・ まるでグラビアのアイドルみたい。」

  「うーん、やっぱり、この顔にはルージュだけのほうが自然で似合うわね。睫はパーマをかけてあるから、ビューラーもマスカラもいらないし・・・。でも、またあの男たちの趣味でどんなメイクさせられるかわからないけどね。フフフ・・・」

  凉子が意味ありげな笑いを込めて言いました。  

  私は今となっては自分より长身になった二人の女性に囲まれて、まるで小さく埋もれているかのような错覚を覚え、惨めさと屈辱感に苛まれたのでした。

  凉子と结花は何度も私をなめ回すように见つめては、ああでもない、こうでもないと一通りの批评を加えました。そしてその『品评会』が済むと、一枚の纸片を差し出しました。そこには私が彼らの前で口にしなければならないセリフが书かれていました。 

  その内容がどんなに耻辱的なものであるかは一読してすぐに分かりましたが、たとえどんなことでも拒否してはいけないと心に誓っていた私は、必死の思いで覚え込んだのです。

第18章-2

  セリフの暗记が终わり、私は凉子と结花に従って、村井たちの待つリビングに向かいました。

  「皆さ~ん、お待たせしましたぁ・・・。」

  凉子の浮かれた声がリビングに响きました。

  「おお、こりゃいいや。なんかロリコン趣味って感じでな ハハハ」

  村井が私を见るなり目尻を下げて言いました。

  「それに、子供っぽい顔してるけど、オッパイ、すげえ、でけえや。ねぇ、兄贵 ヘヘヘ」

  本城が村井に向かって言います。

  私は耻ずかしさのあまり俯いてしまいましたが、その后ろで田中の真剣な视线だけは感じることができたのです。それはまるで二人だけの无言の合図のようでした。

  (ああ、聡さん、信じていいのね。聡さんだけは违うって。ね、お愿い。いつか、いつか、奈绪美をここから连れ出して・・・)

  私は田中に视线を送りながら心の中で念じました。

  田中はそんな私の思いに応えるかのように小さく颔いて见せました。

  それは、まるで、

  (わかってる。俺を信じて待ってろ。助け出してやるから、心配するな。)

  と言っているように思えたのです。

  私は、

  (うん、信じる。だから、この人たちの辱めも黙って耐えるから・・・お愿い・・・嘘つかないでね。)

  と强く念じたのです。

  「皆さん、奈绪美ちゃんから、生まれ変わった记念に皆さんにご挨拶があるんですって。ね、奈绪美ちゃん。」

  凉子はそう言うと、私の背中を軽く押し一歩前に出させると、结花と共にソファに座りました。

  私は一つ深く息をしてから、深々と头を下げ、覚え込まされた屈辱的なセリフを口にしたのです。

  「み・・・皆さんのおかげで・・・こうして顔も身体もホントの・・・お・・・女の子になることができました。奈绪美の梦を叶えてくださった皆さんに、心から感谢いたします。でも、奈绪美は女の子になったばかりで、まだ、何も知りません。ですから、これからも、皆さんにいろいろなこと教えてもらわなくちゃいけません。そ・・・それで・・・奈绪美、お愿いがあるんです。これからは、このお屋敷の一番小さな・・・む、娘として育てていただきたいんです。お愿い・・・します・・・」

  私がやっとの思いでセリフを言うと、凉子は村井に向かって言いました。

  「ね、村井ちゃん、こんな可爱い子が頼んでるんだもの。いいでしょ?そうしましょうよ。」

  村井は少し考えるようなそぶりを见せた后、口元に笑みを浮かべて言ったのです。

  「ああ、いいよ。わかった。奈绪美はこれからは、このうちの娘だ。なあ、凉子。」

  「よかったわね、奈绪美ちゃん・・・でも、まだご挨拶が残ってるでしょ?、続けて・・・。」

  私は凉子の声に促されるように口を开きました。

  「う、うれしいです。ありがとうごさいます。奈绪美、ホントに感激です。それじゃ、これから、村井お兄様のことは、パ、パパってお呼びします。それから、凉子お姉様のことは、マ、ママって・・・お呼びします。いいでしょ?パパ、ママ・・・。」

  私の呼びかけに村井も凉子も、ほくそ笑みながら颔きました。

  私は高まる羞耻心に抗うかのように、大きく首を振ってさらに言叶を続けました。

  「お兄様と、お姉様がいなくなって、奈绪美、寂しいけど、新しいお兄様とお姉様ができたんで大丈夫です。奈绪美の新しいお兄様は、充お兄様と・・・聡お兄様です。それと、结花お姉様・・・」

  私は田中の名前だけは意図的に强い口调で言い、田中の方を见つめました。田中は、それを感じ取ったのでしょう。小さく颔いてそっと微笑みを返してきました。

  私は田中のその表情に、かすかな希望の光を感じて、その后の屈辱的なセリフを続ける勇気が沸いてきたのです。

  「ゆ、结花お姉様には、奈绪美・・・ホントに・・・心から、感谢しています。だって、奈绪美の・・・オ・・・オチンチンを、取ってくれた恩人ですもの。そのおかげで、の、望み通り本物の女の子になれたんですもの・・・それに、奈绪美が・・・い、今まで骗していたのに、それを许してくれて、ホントのお姉様になってくれるなんて・・・こ、これからも、新米女の子の奈绪美にいろいろ・・・お、教えてくださいね。」

  「わかったわ。ホントは年下なのに、お姉様っていうのはおかしいけど、今の奈绪美ちゃんは中学生くらいにしか见えないものね。だから、奈绪美ちゃんのお姉さんになってあげるわ。フフフ・・・」

  私のセリフに応えるかのように、结花が冷たい微笑みを见せながらそう言いました。

第18章-3

  つい3ヶ月前には、激しく爱し合い求め合った二人が、今は同性となって、しかも年下の结花を姉と呼ばなければならなくなったこと。そして、なにより男として、彼女に与えていた性的な喜びを、もはや与えることはできなくなり、その最后の望みを结花本人によって夺われたことが何层にも重なって私の心に涡巻いていました。

  私はリビングに涡巻く嘲笑の涡の中で、ただじっと下を俯きながら耐え続けるしかありませんでした。

  そんな私の様子を感じ取ったのか、结花が促すように口を开きました。

  「あら?奈绪美ちゃん、どうしたの? その先、忘れちゃったのかしら? お姉さん、せっかく教えてあげたのに、いけない子ね、奈绪美ちゃんは・・・ さ、早く続きを言いなさい。」

  そうです。実は私が黙っていたのは、その先に言うべき言叶をどうしても口にすることができなかったからなのです。

  「いい加减にしなさいよ。お姉さん、ホントに怒るわよっ。」

  结花がせっつくように言いました。私は顔を上げ、田中の方に视线を送りました。

  田中は、それに応えるように静かに颔いて见せました。

  その表情はまるで苦境に立つ私を励ましてくれているかのようでした。

  私は意を决して口を开きました。

  「でも、奈绪美が、こ、こうして本当の女の子になれたこと、一番感谢しなくちゃいけないのは・・・・パ・・・パパです。ねぇ、、パパ、奈绪美に・・・奈绪美に、その、お、お礼をさせて・・・・。お、お愿い・・・パパ・・・。」

  その言叶を闻いて村井は大きく相好を崩しました。

  「ほほう、奈绪美はどうやって、パパにお礼をしてくれるんだい? ええ?」

  それはすでに凉子たちと打ち合わせ済みであることが分かる、わざとらしい受け答えでした。

  「あ、あの・・・奈绪美の・・・・お・・・女の子になった、しょ・・・・証拠を见てもらいたいの・・・・」

  私は、そう言うと、ピンクのワンピースのファスナーをゆっくりおろしていきました。

  (は、耻ずかしい・・・耻ずかしい・・・聡さん、おねがい、助けて・・・)

  次の瞬间、パサっと音を立て、柔らかな素材のピンクのワンピースが足下に落ちました。

  「ほほう・・・、どれどれ・・・近くで见てみるか・・・。」

  村井はわざとらしく言うと、右腕で胸を、そして左手で下半身を隠すように立ちつくしている私の方ににじり寄ってきました。

  「だめじゃないか、奈绪美、手で隠しちゃ。パパに见てもらいたいんだろう? 本物の女の子になった証拠を。」

  村井はそう言うと、私の両手を力ずくで外しました。

  その瞬间、まるでブルンッと音を立てるかのように豊かな双乳が露わになりました。 体中に激しい羞耻心がわき上がり、次の言叶を続けることができなくなったのです。

  しかし、その空しい沈黙も凉子のせき立てるような咳払いが消し去りました。

  「奈绪美、こ、こんな・・・オッパイ・・・オッパイになっちゃったの・・・それに・・・お尻も、こんな大きくて耻ずかしいくらい。ね、パパ、こ、こんな、奈绪美、き・・・嫌い?」

  私は、消え去るような小さな声で、指示された言叶を口にしました。

  「ホントだね、すごいオッパイだ 奈绪美は・・・。もしかしたら、病気かもしれないよ。子供がこんな大きなオッパイになっちゃうなんて・・・。どれ、ちょっと、见てあげようね。へへへ・・・」

  村井は下卑た笑いを浮かべながら、私のHカップのバストに手を伸ばし、ゆさゆさと揺らすようにもてあそんだかと思うと、ブラジャーの隙间から强引に手を差し込み激しく揉みしだいたのです。

  (いや、いや・・・お愿い、助けて・・・)

  私はそう心の中でつぶやきながらも、口では凉子たちに指示された通りのセリフを言うしかなかったのです。

  「ねぇ、パ、パパ・・・奈绪美ね、子供のくせに、こ、こんなオッパイになっちゃったの。それに、パパに触られると・・・・なんか、変な・・・き・・・気持ちになって来るの。」

  「ほほう、それは、どんな気分なのかな? はっきり言ってごらん、奈绪美。」

  村井はそう言いながらも、手を止めることはなく、激しく乳房をまさぐると、时折、整形によって肥大化させられた乳首をねぶるように指先で弄んだのでした。

  いつしかHカップのハーフカップブラは、ウエストまでずり下がっていました。

  「あのね・・・あそこが、あそこが・・・なんか、ジュンってしてくるような・・・そんな、変な・・・気分なの・・・」

  「ほほう、それは、いよいよ病気かもしれないなぁ・・・どれ、パパが见てあげよう。」

  村井はそう言うと、バストをもみしだく动作をいったん止めると、しゃがみ込んで、下半身に视线を集中させたのです。そして、隠そうとしている私の手を再びふりほどくと、ショーツ越しに指でなで上げたのです。

  (だ、だめ、そこは、触っちゃ、だめ・・・聡さん、お愿い助けて、お愿い・・・)

  私は半开きになった目を田中の方に向けましたが、田中は真剣なまなざしで颔くだけでした。、それは私には无言の励ましに思えたのです。

  村井の指は、いっそう大胆な动きになっていきました。

  「それにしても奈绪美は子供のくせに、こんなエッチな下着はいてるのか。いけない子だ・・・それに、ん? なんか、変だぞ、ここが濡れてきたんじゃないか? なんだ、子供のくせに感じてるのかい?」

  村井はわざとらしい口调で言うと、ショーツの両端を引き上げるように持ち上げ、细いステッチ部分を、私の『女の子の部分』に思い切り食い込ませていったのです。

  (い、いたっ・・いたい・・・や、やめて・・・・)

  私は思わず、その部分から上ってくる痛みに苦闷の表情を浮かべました。

  しかし村井はその手を缓めることはせず、むしろその手に力を増していったのです。「んん? ほら、みんなにも、见てもらいなさい。奈绪美のパイパンのオマンコが濡れているのを。こんなスケスケの小さなパンツ履いて、みんなにも见てもらいたかったんだろうからな。ヘヘヘ・・・。ほら、どんどん、染み出してくるよ。奈绪美のオマンコがどんどん濡れてるのが、こんなにはっきりと见えるよ へへへ・・・」

  (ああん・・・い、痛い・・・・ でも、何? この感覚・・・? なんか、変・・・・変な感じ・・・感じてるの? い、いや、だめ・・・そんな・・・)

  医师である小岛によって新たに形成されたその部分はとても精巧で、しかも卵巣と子宫の移植と、阴核の皮肤の除去という手术まで施されたことで、あまりにも敏感な、いえ、敏感すぎるほどの女性器に仕上げられていたのです。

  ただ、その时の私は、そんな淫乱な身体に変えられているなどということは想像すらできませんでした。ですから、村井の阴湿な行为に身体が无意识に反応していることには、ただ信じられない思いだけでした。けれども、事実、私の『女の子の部分』は、徐々に反応を示し、爱液が溢れ出すほどになっていたのです。

  私は、村井の行为に本能的な反応を示していることを隠そうと、口をきっと结び、今にもこぼれ出そうな声を抑えようとしました。そして、少女のようなあどけない顔を何度も何度も左右に振ったのです。

  「どうしたんだ? 感じてるのかな? 奈绪美は? どうなんだ? 感じてるんなら、そう言ってごらん? せっかくそんな可爱い声になったんだから ヘヘヘ・・」

  村井はそう言うと、持ち上げていたショーツを一気に膝の下まで引き下げ、露わになった私のその部分を指で抚でさすり始めたのです。

  その瞬间でした。全身にこれまで経験したこともないような电流が走ると、瞑っていた瞳の奥にぼんやりとした光が见え、、同时にクラクラするほどの快感が走ってきたのです。

  「あ、ああん・・・ だ、だめ・・・奈绪美、か、感じちゃう・・・・ああん・・・あああんんん・・・」

  私はそれまで必死に抑えていた快感の高ぶりに抗うこともできず、まるで本能から出てくるような、甲高いあえぎ声が出てしまったのです。

  その反応に気をよくしたのか、村井の指は大胆にも、私のその部分に徐々に饮み込まれていったのです。

  「ダ、ダメ・・・ゆ・・指を・・・入れちゃ・・・・ あああん・・・ダ、ダメェ 感じる・・・ 奈绪美、感じちゃうぅ・・・・」

  私にはもはや、、周りの视线も気にする余裕もなくなっていましたが、それでも心のどこかでは、憎むべき村井の手によるそんな屈辱的な行为に対して必死に抗おうとする自分がいました。。

  (だめ、だめよ。こんなことで、感じちゃうなんて・・・でも、でも・・・)

  确かにこれまでも、目の前にいる村井たちの性を満足させるために相手をしたことはありました。しかし、それはあくまで、胁迫された上でのことです。それなのに今は自分から进んで、その行为を受け入れたいという気持ちになってきているのです。

  私はそんな自分を否定しようと必死でした。『女の子の部分』をまさぐる村井の手を振り払おうとしました。

  その时です。明らかに凉子のものと思われる、乾いた咳払いが耳に入ってきたのです。うっすらと瞳を开き、そちらに视线を向けると、そこには厳しい顔つきをした凉子の姿が见えました。と同时にリビングに向かう前に、最后に凉子から言われた言叶が私の脳裏に浮かんできました。

  「いい? 村井ちゃんには奈绪美ちゃんの新しくできた女の子の部分をよく见てもらうのよ。决して、逆らっちゃだめ。女の子にしてもらったお礼なんだからね。きっとイヤらしく触りまくってくるでしょうけど、ガマンするのよ。でも、どうしてもガマンできなくなったら・・・フフフ、分かるわよね。ヌイてあげればいいの。せいぜい可爱く、おねだりしてオクチっでヌイてあげなさい。そうそう、せっかくそんな大きなオッパイになったんだから、それもちゃんと使わなくちゃね。やり方は教えてあげるからね。フフ・・・。ああ、そうそう、女の子になったからって、本当のエッチはしちゃダメよ。そうしないと危ないんだからね。いいわね。」

  その时、私には凉子がなぜ、それほどまでに『そうしないと危ないから』という言叶を强调したのかピンときませんでした。恐らく术后日が浅いので、私の身体を思って忠告してくれたのだと胜手に解釈していました。もちろん、『女の子の部分』で、男の性を受け止めるなどということは、背筋も冻るほどの思いだったので、凉子の忠告に深い思いを巡らすことなく黙って颔いたのでした。

  けれどもそれは全くの独りよがりでした。凉子には私の身体を気遣う优しさなど欠片も持ち合わせていなかったのです。

第18章-4

  凉子は、午前中の病院での私の腹痛が『生理』によるものだということに気づいていたのです。だから、もし、村井の性欲を私の『女の子の部分』で受け止めたら、妊娠の可能性もあるということを暗に知らせようとしていたのです。しかし、それはまったく亲切心からのことではありません。なぜなら、その后私は凉子や结花のあまりにも残酷な姦计により、村井の男の情欲をそこで受け止めさせられることになったからです。しかし、その时の私にはそんな凉子や结花のたくらみの真意を深く考えるゆとりはなかったのです。 凉子の指导はさらにその相手をするときに、自分が口にすべきせりふまで事细かな部分に及んでいました。その内容は、私にとって、とても屈辱的なものでしたが、そうすることで、この状况から一刻も早く抜け出すことができるならと私は、そう心に念じ、凉子からの指导を実行することにしたのです。

  「ね、ねぇ、パパ・・・、な、奈绪美、お愿いがあるの・・・。ね、パパ・・・き・・・闻いてくれる・・・?」

  私は、高まる快感を必死に抑えて、できる限り冷静に言ったのです。

  村井は、その言叶に、その部分から指をいったん离すと、私に视线を送りました。

  「ん?何だい?お愿いって・・・?奈绪美のためなら、パパ、何でも闻いてあげるよ・・・。へへへ・・・」

  村井は相変わらず、うちあわせ済みのわざとらしい口调で寻ねました。

  「あ、あのね、奈绪美・・・、やってみたいことがあるの・・・。お、女の子にしていただいたお礼に・・・、パパ、奈绪美にやらせてくれる・・・・?」

  「だから、何だい?やってみたいことって?」

  「あ、あの・・・耻ずかしいな・・・・、あのね、雑誌で见たんだけど・・・、奈绪美・・・男の人の、ア・・・アレ・・・、オ、オッパイ・・・オッパイに、は・・・挟みながら・・・、お・・・おクチ・・で・・・おクチでするの・・・して・・・してみたいの・・・ああん、耻ずかしい・・・だめ?・・・ねぇ、パパ・・・」

  私はそこまで言うと、顔が上気するほど赤くなっていくのが分かりました。しかし、そうすることでその场を逃れることができるのだからと心の中で念じ続けたのです。

  「ええ? な、何だって?奈绪美は、子供のくせに、そんなことに兴味を持ってるのかね。困った子だね。ホントにどうしてこんなスケベな女の子になっちゃったんだろうね?パパは、悲しいよ・・・、でも、ま、可爱い奈绪美のお愿いだから、闻いてあげるかなぁ・・・、じゃ、ちゃんとお愿いするんだよ、パパもホントはイヤだけど、奈绪美のお愿いだと思って我慢するからな・・・。さあ、言ってごらん・・・。」

  私は、村井の本当にわざとらしいせりふに寒気が出るほどの嫌悪感が、背筋を走りましたが、もし指导されたことを実行せずに再び、村井の爱抚を『女の子の部分』に受けることになれば、またあのこみ上げる本能と戦う自信はありませんでした。そんなことになれば、自らの意志で村井を求めるという屈辱的な行为に向かうことが避けがたいものになることは明らかだからです。私には凉子からの指导に従うより他に残された道はなかったのです。

  「あのね、あの・・・奈绪美・・・耻ずかしいけど・・・奈绪美の・・・Hカップの・・・巨・・・巨乳で・・・パ・・・パパの・・・オ・・・、オチンチン・・・パ・・・パイずりしながら・・・お・・・おクチで・・・・お、おしゃ・・・おしゃぶり・・・したいの。ね、パパ・・・お愿い、させて・・・。ね、お愿い・・・。」

  村井は、それを闻くと、わざとらしい表情で言いました。

  「何だって?そのデカパイでパイずりしながら、おしゃぶりしたいだってぇ・・・なんてはしたない子なんだろうね、奈绪美は・・・でも、仕方ないな、イヤだけど、奈绪美のお愿いだからな・・・あーあ、叹かわしい・・・。へへへ・・・」

  そして、その场に横になり、私を见つめたのです。   

  私は、ゆっくり、腰を下ろすと、やや、横座りのポーズになり、両手を背中に回し、村井の手で细くくびれたウエストまでずる下げられたHカップのブラジャーのホックを外しました。その瞬间、遮るもののなくなったまるで雌牛の乳房のようにグロテスクな巨乳がブルン、ブルンと音を立てるかのように揺れました。

  「それにしても、すごい胸ね・・。ホント、雌牛みたい・・・。グロテスクぅ・・・って感じ・・・・。」

  それまで黙って私と村井の行为を见ていた结花が、本音ともつかない言叶を吐いたのです。それは、眠っていた私への复讐心が再燃したかのような言叶でした。

  私はその言叶に思わず両腕を交差し、巨大なスイカのような両乳房を隠そうとしました。しかし、それは、まったくの无意味な行动でした。その爆乳とも言うべきサイズでは、细い腕では隠し切れるものではなかったからです。

第18章-5

  私は、羞耻心を打ち消すかのように、大きくかぶりを振ると、これも村井の手により、引き下ろされたショーツを膝から脚先へと抜き去り、横になっている村井に言ったのです。

  「ね・・・ねえ、パパ・・・・奈绪美・・・・は・・・初めてだから・・・・じょ・・・上手にで・・・できないかもしれなけど・・许してね。」

  私は、黙って颔く村井のズボンに手をかけると、震える动作でホックを外し、ファスナーを下ろしたのです。そして、

  「ね、パパ・・・、こ・・・腰を・・・腰を上げて・・・。」

  私は、腰を浮かした村井のズボンを静かに、脱がせたのです。

  私の目には、肥満気味の下半身に、似合わない小さめのブリーフの中で夸张を示しているのが见えました。

  (もう、だめ、こ・・・これ以上・・・で、できない・・・。)

  私は、诉えるような视线を田中に向け、助けを求めました。けれども田中は黙って强く何度も颔いてみせるだけでした。

  (わかったわ。奈绪美、耐えて・・・耐えてみせる・・・聡さんが连れ出してくれるまで・・・。)

  私は、一つ大きく息をすると、村井の趣味の悪いブリーフをゆっくりと脚から引き抜きました。その瞬间、村井の大きく长い、丑悪な夸张がまるでビーンっと音を立てるかのように姿を现したのです。

  「ああん、パパ・・・・パパのって・・・ホントに大きくて・・・立派で・・・奈绪美・・・な、何か・・・见てるだけで・・・変な・・・変な気分になっちゃいそう・・・」

  私は心にもない决められた台词を口にし、その夸张に上半身をわずかに倾けたのです。 その瞬间改めて自分の身体にあまりにも大きな巨乳がつけられたことを実感しました。ほんのちょっと身を寄せただけで、Hカップの乳房に村井の夸张が触れてくるのです。 私は、その夸张を优しく握ると、深い胸の谷间に包み込むように潜り込ませ、両手で巨大な乳房を左右から挟み、その手を静かに动かし始めたのです。

  「おお、ホントに、奈绪美は・・・しょうがない子だな・・・こんなことするなんて・・・、それにしても、上手だ・・・んん・・・気持ちいいよ。奈绪美・・。」

  村井は、くぐもった声を上げました。

  「ホ、ホント?な・・・・奈绪美・・・上手・・・?これで、パパに・・・パパにお礼できてるの?」

  「ああ、できてるとも・・・、さ、もう一つ、したいことがあったよね。パイずりしながら、おしゃぶりするんだろう?え?奈绪美・・・?」

  私は、颔いて、胸の谷间から顔を出している、村井の夸张の先端に舌先をはわせていったのです。

  (耐えるのよ、奈绪美・・・・耐えるの・・・きっと、いつか、聡さんが连れ出してくれるから・・・。)

  私は、心に念じながら、唇を开くと、その先端を含んでいきました。

  その间も、左右の手では、静かに大きな乳房を上下に动かしていました。

  「ホントに、奈绪美は、初めてなのか?上手过ぎるぞ・・・。んん、気持ちいい・・・、こんなこと・・、もし、初めてなら、奈绪美は生まれつき淫乱な女の子なんだなぁ・・・ホントに困ったもんだ。んんん・・・」

  私は、そんな村井の気持ちを早く高め、この时间の终了を迎えようと、教え込まれた精一杯の技巧を駆使したのです。

  左右の乳房を时に激しく、时にゆっくりと、动かしながら、夸张の先端には、唇の中で、舌先をチロチロと小刻みに动かしたのです。そして、时折、村井の顔を媚びを含んだ视线で见つめたのです。

  「そ、そんな顔で、见られると、なんか、ロリコン趣味にでもなったような気になるな・・・、おお、き、気持ちいい・・・上手だよ。奈绪美・・・。」

  私は、村井の言叶がだんだんと高まっていく性欲を抑えきれなくなっていくのを感じ、この时とばかりに身体を沈めると、先端から一気に付け根まで、口中深く饮み込んでいきました。そして、一気に终焉を求めるかのように、上下に激しく、顔を动かしたのです。

  その动きに従って、むき出しになった、巨乳がブルン、ブルンと大きく揺れ、その重みを上半身全体に感じていたのです。

  と、その瞬间でした。私の下半身から、全身にしびれるような电流が走ったかと思うと、それが一気に脳天に达し、さらには快感の电流となって再び全身を駆けめぐっていったのです。

  (ああん、だめ・・・だめよ・・・ど、どうしたって言うの、な・・・何もされてないのに・・・お口に・・・お口に入れてるだけなのに・・・)

  先ほどの感覚と似ているその性欲の高まりは、しかし、実际には、まったく异なるものだったのです。それは、外からの刺激に反応する感覚ではなく、自分の内面、いえ、自分の『女の子の部分』からわき上がってくるような感覚だったのです。しかも、それは、一度も、衰えることなく、一気に顶点にまで达するような势いで全身を贯いていくのです。

  (ああん、だ・・・だめぇ・・・・か・・・感じるぅ・・・)

  私は、夸张を口に含みながら、くぐもった声でうめき声にも似た声を発したのです。

  私の新たな高く少女らしい声により、それは、まるでリビングに响き渡るようでした。

  「うんんんぅ・・・んんぅ・・・・」

  私は、自分のその高まりの源だと思われる『女の子の部分』を确かめようと、右手を伸ばし、触れてみました。

  (あ・・・う・・・んん・・・ああん・・・す、すごい・・・これって・・・ああん、か、感じるぅ・・・・)

  私は自分の皮肤の除去された敏感な阴核に、自らの指先が触れた途端、ビクンと痉挛が走り、その手を戻すことができませんでした。

第18章-6

  その时、私の耳元で、いつの间にか、身を寄せるようにしていた凉子の声がしたのです。

  「あらあら、奈绪美ちゃん、とうとう、自分でもし始めたのね。おしゃぶりしてるだけで、感じるなんて、ホント、淫乱な女の子だこと・・・・。ね、结花さん。」

  「ホントに・・・。见てるこっちが耻ずかしくなっちゃうわ。ほら、こんなにぬれちゃって・・・フフフ」

  しかし、私はそんな蔑んだ言叶など、冷静に闻いている余裕はなくなっていたのです。なぜなら支配している性欲の高まりが、もはや抑えようもないほどになっていたからです。

  (ああん・・・・、か・・・感じるぅ・・・奈绪美・・・感じるぅ・・・)

  私は、时折、痉挛する身体にあわせるかのように、割れ目に沿って指を小刻みに振动させ、さらに中指をゆっくりと、奥に向かって挿入させていき、さらに、その指を出し入れさえし始めたのです。もちろん同时に唇では、村井の夸张をしっかりと饮み込み激しくピストン运动を缲り返しながら・・・。

  「ホント、まるで盛りのついた雌豚ね・・・・。こんな淫乱な娘が妹だなんて思えないわ」

  结花の蔑んだ言叶が耳に届いてきます。私は、うつろなまなざしで、结花に视线を送りました。そこには、冷たい笑みを浮かべた结花の姿がありました。と同时に、その右手に黒い、スイッチのようはものが握られていたのです。

  そうです、それこそが私の下半身に埋め込まれた、电磁波の受信机を支配する送信机だったのです。その时、私の身体に走っている性欲の高まりの源は、その受信机から発せられる电磁波の流れによるものだったのです。

  结花は、その送信机を私の前にちらつかせながら、サディスティックな笑みを浮かべながら、言ったのです。

  「奈绪美ちゃんの身体には、电磁波の受信机がついてるのよ。で、これがその送信机、このスイッチを押せば、いつでも、奈绪美ちゃんは、男なしではいられない淫乱娘に変身しちゃうってわけ。どう?気分は? 我慢できないでしょ。ホント、いい気味・・。」

  私は、结花の私への复讐心が消えていないことを改めて知らされたのです。しかし、それを冷静に受け止めることなど心のコントロールを失った私にはまったくできなくなっていたのです。

  「お、お愿い・・・结花お姉様・・・、スイッチを・・・スイッチを止めて・・・お愿いっ・・」

  私には、村井の夸张から口を离し、哀愿の言叶をかけることしかできませんでした。

  そして、次の性欲の波がグンっと袭ってきたとき、遂に私の欲求は、抑えきれないものになり、男の性を受け止めたいという禁断の思いが支配してきたのです。つまり、この性欲の高まりを男の性で満たして欲しいという欲求です。

  私は、理性での抑制を働かすことはできずに、本能の赴くまま言叶を発しました。

  「お、お愿い・・・、もう、だめなの・・・奈绪美・・・もうダメ・・・。欲しいの・・・、男の人が欲しいの・・・。お愿いぃ・・・」

  私は、叫び声のような声で言ってしまったのです。

  すると结花は凉子と顔を见合わせると、冷たい笑みをたたえて言ったのです。

  「あら?どういうこと?だって、奈绪美ちゃん、ホントは男じゃない。男のくせに男の人が欲しいなんて・・・一体どういうことかなぁ・・・・。お姉さん、わからないなぁ・・・。」

  结花の言叶はすっかり复讐心に支配されているかのような意地の悪いものでした。

  「そ、そんな、结花・・・お姉様・・・そ・・・・そんな・・・意地悪言わないで・・・そ・・・それに・・・奈绪美は・・・女の子・・・お姉様のおかげで・・・・女の子に・・・・」

  私の叫び声はリビングじゅうにこだまする响きになっていました。

  「あらあら、结花さんも、可爱い妹をそんなにいじめちゃだめよ。フフフ・・・。奈绪美ちゃんも、男が欲しいなら、はっきりと言わなくちゃだめじゃないの。ね、こんな风に・・・。」

  凉子は结花をたしなめるように言うと、私の耳元で、私が言うべき台词を伝えたのです。 それは、もしもこの抑えようもない性欲の高まりがなければ、絶対に口に出せないような屈辱の台词です。しかし、私の欲求はそんな屈辱感さえ失わせてしまうほどのものでした。

  「ねぇ、パパ・・・お愿い、奈绪美に・・・・パパの太くて、大きな・・・・オ、オチンチン・・・ちょうだい・・・オマンコに・・・ね、い、入れて・・・お愿い・・・奈绪美・・・も、もう・・・我慢できないの・・・。」

  私は、欲求に抗すこともできずに、凉子の指示する台词を口にしたのです。

  その间も、私の女の部分からわき上がる本能の高まりは、一段また一段とまるで阶段を上るように高まっていきます。それは、指の间から流れ落ちるようにしたたる爱液の伙しさが示してもいました。

  私は、さらに言叶を続けました。

  「奈绪美・・・パパに・・・奈绪美の大事なバ、バージン・・・もらって・・・欲しいの・・・ね、お愿い・・・もらって・・・。」

  私は自分で口にした言叶が、どんなに屈辱的なものか、わかっていました。

  自分を様々策略でだまし、遂に完全な女の身体にまで変えた张本人に女として组み敷かれ、バージンを捧げなければならない。しかも、自らの意志で・・・。それはあまりにも屈辱的なことです。しかし、それを抗う理性はもはや、ひとかけらも残っていませんでした。

  「しかしなぁ・・・そんなこと言われてもなぁ・・・、ゴムがないんだよ。奈绪美の望みかなえて上げたくても、ゴムがないと、妊娠しちゃうじゃないか?そうだろう?奈绪美 ヘヘヘ」

  私は村井の真意がまったくわかりませんでした。妊娠なんてするわけはありません。いくら外见上は、女性そのものであっても、自分に妊娠を可能にするべき女性器官はないのですから、いえ、ないと信じていたのですから。

  村井の言叶は、あくまで私の屈辱感を高めるための芝居だと思ったのです。

  私は、それにうまく合わせるように台词を言いました。そうしなければ、自分のこの欲求を満たすことができなくなると思ったからです。

  「ううん、いいの、奈绪美、パパの赤ちゃんが欲しいの・・・だから・・・大丈夫・・・。ね、お愿い・・・して・・・パパ・・・・。」

  村井は、その言叶にちょっと考えるふりをして、

  「そうか、そんなに言うならしょうがないな・・・、じゃ、ゴムなしでもいいんだね。奈绪美、妊娠しちゃってもいいんだね?」

  と言うと、私の身体を押し倒し、両脚を左右に押し开いたのです。そしてすっかりルージュの落ちた唇にタバコ臭い唇を押しつけ、なま暖かい舌を无理矢理入れて来たのでした。

  私は、普段なら嫌悪感に苛まれるほどの行为を素直に受け止めたのです。いえ、むしろその男らしい荒っぽい行动をかえって求めている自分に気づきました。

  村井は、右手で荒々しく、Hカップの乳房を揉みしだくと、私の膝上に押し当てていた热い夸张を、私の爱液のしたたる『女の子の部分』に触れさせたのです。

  そして次の瞬间、腰を上げたかと思うと私のその部分をめがけて、一気に押し込んできたのです。それが、私の女として、いえ、奈绪美としてのバージン丧失の瞬间でした。

  それは、激しい痛みを伴うものではありましたが、それ以上に待ちわびていたものを受け止めた満足感と、それに伴う快感の方が一层激しく、全身を贯いたのです。

  村井は、激しく腰を振り始めました。

  そして、その动きを贪るように私は、いつしか、自分のその部分に力をいれ、夸张の感触を楽しむかのように缔め付けていたのです。

  「おおお、し・・・缔まる・・・よく、缔まる・・・。」

  「ああ・・・いい、いいの・・・・パパ・・・奈绪美・・・いいのぉ・・・」

  私は、村井の背中に手を回すと、その手に力を込めていました。

  「ああん・・・・いいい・・・すご・・・すごい・・・・ああん、奈绪美、か、感じる・・・感じるぅ・・・」

  私は本能の発する言叶を何もためらうことなく発し、村井の动きに身を任せていったのです。

  「あらあら、ホントにいいのかしらね。ホントにゴムなしでやっちゃって、いいの?奈绪美ちゃん。妊娠したって知らないから・・・。」

  快感を贪るような本能の声を発しながら、私は、结花の声を闻きました。

  「あら、でも、凉子さん、奈绪美ちゃん、パパの赤ちゃんが欲しいんでしょ?じゃ、仕方ないじゃない。中にたっぷり出してもらわなくちゃ・・・ね?奈绪美ちゃん。クスクス・・・」

  私は、この快感に浸っている自分を邪魔するかのような凉子と结花の言叶が恨めしく思えました。いつまでもお芝居まがいのことをしなくてもいいのにと思ったのです。けれどもそのお芝居をぶちこわすことはできない立场であること承知しています。

  「そう、そうなのぉ・・・奈绪美、パパの赤ちゃんが・・・赤ちゃんが欲しいの。だから・・・大丈夫・・・ね、パパ、奈绪美のオマンコに、たくさんたくさん、ザーメン出してぇ・・。」

  私は、快感を贪るように、村井にしがみつくと、その耳元にささやいたのです。

  「ふん、人がせっかく心配してあげてるのに・・・、それとも、もしかして、妊娠するわけないとでも思ってるんじゃないの?奈绪美ちゃん、あなた、今朝病院で出血したでしょ?」

  私は、ぐんぐんと増幅する快感の中で、思わず、结花の方を见上げました。 

  确かに结花の言うとおり、出血がありました。しかし、それは、术后の出血だったはずです。

  「あれは、生理よ。フフフ・・・奈绪美ちゃんの初潮ってわけ・・・。どう?びっくりした?あなたのおなかには子宫も卵巣もあるの。ある别の女の子のものを移植したのよ。だからいつでも妊娠できるの。奈绪美ちゃん、女の子になっただけじゃなくて、すぐにママになりたかったのねぇ。」

第18章-7

  一瞬にして背筋に、これまでの人生で経験したことのないほどの悪寒が走りました。もちろん、そんなこと信じられることではありません。

  「そ、そんな、アアンンぅ・・嘘・・・嘘ですっ・・。」

  私は、激しく首を振ると、こみ上げてくる快感に抗いながら必死に反论したのです。

  「あら、嘘じゃないわよ。ねぇ?凉子さん?」

  「そうよ。ホントよ。だから、村井ちゃんだって、ゴムなしで大丈夫かって闻いてあげたのに?ね、?村井ちゃん?」

  私の身体にのしかかりながら、激しく腰を振っている村井がくぐもった声で言いました。

  「ああ、ほ、ホントだ・・・奈绪美は、い・・・いつだって、妊娠・・・うう・・妊娠できるんだぜ・・・。ううん、いい気持ちだぁ・・・」

  私は、本当に気絶する程のショックを受けました。冗谈だと谁かに言って欲しいとおもいました。しかし、村井たちが今まで私の身体に施したことを思い返すと、否定することの方が不自然だと気づいたのです。

  「そ、そんな・・・そんなこと・・・いやぁ・・・いやああぁ・・・」

  私は、村井の下に组み敷かれながら、激しく叫びました。

  卵巣と子宫という本物の女性器官を身につけたということは、彼らの言うとおり、いつでも妊娠の危険があるということです。私はそんな当たり前のことに気づき、とっさに今自分が置かれている状况を考えました。

  今私はまさにその妊娠の最大の危険にさらされている状况なのです。もし、このまま村井が、私の性器の中で果てたら、私は、村井の子供を身ごもることになってしまうかもしれないのです。この憎むべき村井の・・・。

  「いやぁ・・・そんなこと、いやぁ・・妊娠・・・妊娠なんて、だめ、だめぇ・・・。」

  私は大声で叫ぶと、両腕に力を込めて覆い被さっている村井をはねのけようとしました。しかし女性ホルモンの影响であまりにか细い腕の力ではまったくどうすることもできないのです。

  「だ、だめ・・・お愿い・・妊娠なんか・・・・したくないの・・は、离れてぇ・・・」

  私はいつしか、身体をばたつかせ、叫び声は悲鸣になっていました。

  しかも、そんな私の様子に加虐の嗜好を强めたのか、村井の私を抱きしめる手に一层力がこもり、腰の动きはどんどん激しさを増していくのです。

  そして、时折、

  「んん、ううん・・・いいぞぉ・・よく缔まるぞぉ・・・」

  などとうめき声を上げ、一気に顶点まで向かおうとしているのでした。

  私は、无駄だと知りながらも、さらに必死の抵抗を试みました。

  足をばたつかせ、何度も何度も叫び声をあげたのです。

  そんな私に、复讐心を燃え上がらせた结花が、サディスティックに言叶をかけるのです。

  「あらあら、男ならはねのければいいじゃない。そんなか弱い力じゃ、引き离すことなんてできないわよ。あらあら・・・。全然だめじゃないの。情けないわねぇ・・・。でも、身も心も女の子になりたかったんだから、仕方ないわね。どう?男のくせに男の人のおもちゃにされて、妊娠までさせられる気分は・・・?フフフ・・・。本当にいい気味よ。せいぜいオマンコの中にザーメンたっぷり出してもらって、赤ちゃん、授けてもらいなさいよ。ね?直树さん・・・。フフフ」 

  すると、凉子がその言叶を制するように、

  「ホントに意地悪なのね、结花さんは。可爱い妹がおめでたになるのよ。お祝いしてあげなくちゃだめじゃない。奈绪美ちゃんが女の幸せをつかむんだから・・・・フフフフ・・・」

  とさらに、意地の悪い言叶を投げかけるのでした。

  やがて、私の上で、村井の动きが激しくなり、一言、

  「うう、い、イクぞ・・・ぶ、ぶちまけるぞぉ・・・」 

  と言うと、下半身を麻痺させたのです。

  「い・・いや、いやぁー・・・」

  私は、金切り声を上げ、最后の力を振り绞って村井をはねのけようとしましたが、それはまったく无駄でした。

  村井の力は私の小さくなった体をがっちりと押さえ込み、最后の一撃のためにぐいっと腰を押しつけると、そのまま、

  「イク、イク・・・」 

  と言って、がくっと力を抜いたのです。

  その瞬间、私のその部分が、ぴくぴくっという痉挛を数回受け止めているのがわかったのです。

  (ああ、とうとう・・・・ああ、なんてことなの・・・・)

  私は、心にわき上がる悲しさを抑えきれず、声を上げて泣きました。

第18章-8

  その后、部屋に戻された私は急いでシャワールームに飞び込み、身につけていた服と下着を脱ぎ捨てると、シャワーの水流を下半身に当て、その部分を洗い流そうとしました。指先には、バージン丧失の証である出血と共に、村井がその中で果てた性欲の証である白いどろっとした粘液が混じり合っていました。 

  私は、その场で崩れ落ちるように泣きました。声を上げて泣きました。

  そして、バスタオルで身体を拭き取ることもできずに、私はそのままベッドに倒れ込みました。私の頬には、いく筋もの涙が止めどなく流れ落ちていました。

  と、その时です。部屋のドアの外键が开く音がし、ドアが静かに开いたのです。

  私は涙でにじんだ瞳でドアの方に视线を送りました。そこにはあの田中が真剣なまなざしで立っていたのです。

  私は思わず、全裸であることも忘れベッドから起きあがると、田中の方に駆け寄り抱きついたのです。

  「み、充さん・・・・奈绪美・・・奈绪美ぃ・・・」

  私はそこまで言うと、田中の胸に顔を埋め再び声を上げて泣いたのです。

  田中は、それに答えるように、私の方をしっかりと抱きしめ、ささやくような声でいいました。

  「うん、わかってる、何も、何も言うな・・・・。よく、がんばったね、奈绪美は・・・、でも、いつか、チャンスがある。その时には必ず、助けてあげるから、いいね。奈绪美。」

  私は、泣きながら、颔きました。そして、

  「本当よ、本当に助けて、奈绪美のこと、助けて・・・ね。」

  田中は、その言叶に応えるかのように、抱きしめる力により一层の力を込めたのです。

  私は、この时、初めてその感情が恋爱感情であることがわかったのです。

  それまでは、単に自らの穷地を救ってくれるといってくれている言叶に「わらにもすがる」気持ちで頼っていただけだったように思えます。しかし、その信頼がこのわずかの时间の间に、明らかに変化し恋爱感情にふくらんでいたのです。

  「俺は、奈绪美のことが好きだ。本当に可爱いと思っている。女らしい奈绪美を爱してるんだ。ここから出ることができたら、奈绪美、俺と暮らそう。一绪に暮らそう。」

  「ホント?ホントなのね?奈绪美、信じていいのね。」

  私は、田中に「爱している」と言われたり、「女らしい」と言われて、心の底から、うれしいと思ったのです。それは、爱する男に対する女としての心からの喜びだったのです。

  田中は、私の肩から手を解くと、私を见つめ静かに唇を寄せてきました。

  私は、本当に自然な感情の赴くまま、そっと目をつぶり、その唇を迎え入れました。

  その瞬间、私の背中には电流が走りました。それは、电磁波などという人为的なもののせいではありません。身体の中の例の忌まわしい电磁波のスイッチはすでに切られていたのです。その电流は、私の心の中から自然にわき上がってくる、女としての本当の恋爱感情が発露となっていることがわかりました。

  私たちの口づけは、长く深いものでした。

  私の胸には、田中に対する、まったく不信のない全幅の信頼を元にした爱の高まりからくる热いものがこみ上げてきたのです。

  「あ、爱してる・・・奈绪美も、充さんのこと・・・心から・・・爱してるわ。だから、お愿い、离さないで・・・絶対に・・・。」

  「俺も爱してる、奈绪美のこと、世界の谁よりも爱してる。絶対に离さない・・・・离さないよ・・・。」

  私たちはそれから、一体どれほどの时间、口づけを交わしたでしょうか。

  しかし、そんな恋爱感情が高まるにつれ私の心には冷たい不安の风がよぎってきたのです。

  そうです。私はさっきまで、村井に组み敷かれ、その忌まわしい男の獣欲を、『女の部分』に受け止めたのです。それは、妊娠の可能性を持った行为なのです。

  私は、そんな现実に思いを戻され、抱きしめてくれている田中から、身をひくと、

  「でも、奈绪美、に、妊娠・・・してるかも・・・・・しれないの。あいつの子を・・・。ああ・・」

  私はそこまで言うと、再び、泣き崩れてしまいました。

  しかし、その言叶を闻いた、田中の返事は、私の予期したものとはかけ离れたものでした。

  「そんなこと・・、俺は奈绪美のことを爱しているんだ。もし、奈绪美が妊娠しているなら、いいじゃないか、俺たちの子供として育てたら・・・。俺は、そのつもりだぜ・・・。」

  田中を见つめる私の瞳に止めどない涙があふれ出して止まりません。

  田中の言叶は私の女としての爱の思いを一层意识させるに十分过ぎるほどでした。

  「本当?本当にそうしてくれるの?うれしい、奈绪美うれしい・・・。」

  私は田中に抱きつくと、再び热い口づけを何度も何度も交わしたのです。

  その时から、私の心にかすかに残っていた男の心が完全に消え去ったのです。田中の言う「女らしい、可爱い奈绪美」になることに无上の喜びを感じていったからです。

第19章-1

  翌日からはまた村井たちによる、性奴隷としての生活が待っていました。

  朝、テーブルの上に置かれるその日の指示も再开されました。

  露出度の高い服で外出させられ、痴汉に遭わされたり、耻ずかしい买い物をさせられたり、彼らの前で淫乱な女の子を演じさせられたり、时には、见ず知らずの男を诱惑して、指や口でその性欲を受け止めさせられたりと、それは前にも増してエスカレートしていきました。

  そんな耻辱的な体験のなかでも未だにこの脳裏から消し去ることのできない出来事があります。

  それは、私が村井からのあの忌まわしい「バージン丧失」の仪式を受けた3日后のことでした。

  その日、私に与えられた指示は、セーラー服の着用でした。しかも、それは新たに凉子たちが手に入れた都内のある私立女子中の制服だったのです。

  指示通り、その制服を身につけた私は、その制服があまりに普通で何の変哲もないことに却って、妙な不安感を覚えました。それまで彼らの指示により着せられたセーラー服はプレイを目的としているようなシースルーの地であったり、股下数センチの超マイクロミニであったりと、镜に映る自分の姿を见るのも耻ずかしくなるようなものばかりだったのに、その日のセーラー服は、素材もしっかりしていて、スカート丈も膝上15センチ程のおとなしいミニです。しかも、女子中学生にしては、160センチというやや大柄な身体に合わせるかのように大きめにできていて、特に、Hカップなどというグロテスクなまでに巨大化したバストを、何とか洋服越しには気づかれないようにダボッとした大きめの上着になっていたのです。

  そんなごく普通の女子中学生のセーラー服を着せられた私が、彼らに连れて行かれたのは都内某所にある公会堂でした。

  指示されるまま公会堂の长い廊下を歩くと、入り口付近に「出场者控え室」と书かれた白い纸の贴ってある部屋につきました。

  私が不安な面持ちで周囲を见回してみると、十数名の女性、いえ、女性と言うにはあまりにも年若い、见るからに小学生か中学生の女の子たちと、その付き添いの母亲・父亲らしき人たちがいました。

  私はあまりの不思议な光景に、思わずその场に立ち止まり、中に踏み込むことはできませんでした。すると、そんな私を促すように凉子が后ろから背中を押し、隅の空いている椅子に腰挂けるように指示したのです。

  「今日はね、奈绪美ちゃんに、このコンテストに出てもらうために连れてきたのよ。可爱いい女の子になった奈绪美ちゃんを、皆さんにも见てもらった方がいいと思ってね・・・フフフ・・・。」

  凉子は、椅子に腰挂けた私に静かに言ったのです。

  「コ、コンテスト・・・?コンテストって・・・?」

  私は、凉子の方に视线を上げると、傍らにいた、结花が、バックから一枚の纸片を取り出し、私に见せました。

  『ローティーン美少女コンテスト』

  そこには、大きな文字でそう书かれているパンフレットでした。

  私は、そのパンフレットを目で追いました。

  そこには、「目指そう美少女アイドル」とか、「第二の○○○48を目指して」などの言叶と共に、参加资格が书かれていました。

  「参加资格、现在小学校4年生から中学2年生までの10歳から14歳までのローティーンの女の子。」

  私は、惊いて、视线を上げると、凉子に向かって小さな声で言いました。

  「で、でも・・・奈绪美は、ホントは・・・大人・・・大人です。こんな小さな女の子たちの中に入ったら、すぐにわかっちゃいます・・・」

  「あら、そんなことないわよ。奈绪美ちゃんは、自分のお顔、忘れちゃったのかしら?こうしてノーメークで见れば、本当に童顔の可爱い女の子よ。中学生と言えば、谁も疑わないわ。」

  凉子は、そう言うと、私の顔を镜に向けました。确かにその通りです。

  镜の前の私は、明らかに童顔の美少女の顔立ちです。结花の指示によってなされた整形手术が见事なまでに私の年齢を変えていたのです。その証拠に、私の周囲の亲子は、そんな私に何の疑いも持っていないようで、凉子と私が会话を交わしている様子を若い母亲と子どものそれとみているようでした。

  「で、でも、奈绪美・・・耻ずかしいです・・・・こんな、こんなところで・・・お客さんに见られるのなんて・・・。ね、ママ・・・お愿い・・・许して・・・。」

  私は、凉子のことをママと呼ぶ屈辱にはもう惯れっこになってしまっていました。ごく自然に口をついたのです。

  「あら、何を言ってるのかしら。今顷になって、耻ずかしがるなんて、ホント、奈绪美は内気なんだから。大丈夫よ、ママもお姉さんもついているんだから・・・ね、奈绪美ちゃん・・。」

  凉子は、まるで周囲に闻こえるように言いました。

  「そうよ、お姉ちゃんも、奈绪美のこと、応援してるから・・・、それに、パパも、お兄様も・・・ね?」  

  结花は、凉子の言叶に応えるかのように言うと、村井と本城、田中に视线を向けました。

  「ああ、そうだとも・・・。パパも、お兄ちゃんたちもみんな応援してるからな。がんばれよ。ハハハ・・・。じゃ、俺たち男组は客席にいくからな。」

  村井はそう答えると、本城、田中を连れて部屋を出ていきました。

  (さ、聡さん・・・・聡さん・・・・、お愿い、助けて・・・。奈绪美、心配なの、こ・・・こんなこと・・・奈绪美を、奈绪美を一人にしないで・・・・。)

  私は不安でいっぱいになったまなざしで离れようとする田中の背中を见つめました。

  すると田中もその视线に気づいたのか、ちらっと振り返り、うなずいたのです。

  その目には、

  (いいか、ここまで耐えてきたんだ。もう少し、もう少しの辛抱だからな。奈绪美、しっかりがんばるんだぞ。)

  と言っているように私には思え、ぎこちないながらも精一杯の笑顔を返したのです。

  (大丈夫・・・何も起こらないわ。心配はいらない。だって、だって・・・聡さんがついているじゃないの。)

  私はそう心に念じると、意を决したように、

  「分かったわ。ママ、奈绪美・・・奈绪美がんばるわ。だから、ママも・・・结花お姉様も、応援してね。奈绪美のこと・・・。」

  と、凉子と结花に言ったのです。

第19章-2

  そんな私たちのやりとりを、先ほどからずっと黙って眺めていたのでしょう。隣の母亲らしき女が、凉子に声をかけできました。

  「あら、ホントに可爱らしい、素直なお嬢さんですのね。おいくつでいらっしゃいます?」

  「ええ、13歳、中1ですの・・・・。」

  (そ、そんな、13歳なんて・・・やめて、そんな嘘言うの・・・。耻ずかしい・・。)

  私は、心の中で声でつぶやいていました。

  「あら、そうですかぁ・・。じゃ、うちの子が一つお姉さんですわね。ね、沙也加ちゃん。」

  母亲らしき女はそう言うと、隣で椅子に腰挂けている少女に声をかけました。

  すると、その沙也加と呼ばれた少女がこちらに视线を送り言いました。

  「うん、やっぱりね。私、最初に顔见て、そう思ったわ。中一くらいかなって・・・。ね、あなた、名前なんて言うの?」

  私は一回りも若い、少女にそう言われて、逃げ出したい程と耻ずかしさを覚えて、思わず、下を向いてしまいました。その时の私の容貌は同年代(?)の少女から见ても、それが不自然ではないほど童顔な顔つきに変えられていたのです。私は改めてその现実を意识させられたのでした。

  「あらあら、だめじゃない。お返事しなくちゃ。せっかく、すてきなお姉さんが声をかけてくれてるのに。フフフ・・・」

  结花が私の背中を軽く手で押しました。

  「あ、あの、な・・・奈绪美って・・・・奈绪美って言います。ど・・・どうぞ、よろしく・・・。」

  「そっかー、奈绪美ちゃんて言うのか。私、沙也加、よろしくね。ね、あなた、○○中学でしょ?その制服有名だもんね。ね、そうでしょ?」

  私は、その言叶に、ただ、黙ってうなずきました。

  「やっぱりね。ね、あなた、中一にしては、大きいわね。身长いくつ?」

  沙也加が、そう言うと、その母亲も口を挟んできました。

  「ホントね、大きいわね。それに、成长も早いみたいだし・・・。」

  その母亲は、そう言うと、私の身体全体になめまわすような视线を送りました。

  その视线は、ダボッとした大きめの制服で覆われ、かろうじて外からは隠すことができているHカップの爆乳のあたりに向けられています。

  (いや、やめて・・・・そ・・・そんな目で见ないでぇ・・・)

  私は、耻ずかしさがこみ上げて、思わず身を固くしました。

  「ひゃ・・・160セ・・・ンチです・・」

  私は、うつむいたまま、答えました。その声がかすれるほど小さなものになっているのが自分でもわかりました。

  「ふーん、そっかー、私より、3センチ高いのね。ねえ、あなた、バストいくつなの?ねえ、何カップ・・・?」  

  沙也加の口ぶりには明らかに嫉妬の色が感じとれました。

  私は一回りも年若の少女からの、そんな不躾けな质问に、逃げ出したいほどの屈辱と羞耻を感じ、结花に视线をおくりました。

  「まあ、奈绪美ちゃんたら、ホントに纯情なんだから・・・フフフ・・・、ごめんなさいね。沙也加ちゃん。この子、まだ、こどもだから・・・。」

  结花は、そう言うと、黙ってうつむいている、私にかろうじて助け船を出してくれたのです。

  「ま、いいわ、お互いがんばりましょうっ。」

  沙也加はそう言うと、吐き捨てるように言い、再び、镜に自分の顔を写し、长い髪の毛を整え始めたのです。

  「じゃ、沙也加ちゃんも、がんばってね・・・。さ、奈绪美ちゃんも、支度しなくちゃ・・・さ、奈绪美ちゃん、いきましょう。更衣室、空いたみたいだから・・・。」

  私は、

  (こ、更衣室って、まさか・・・着替えるの・・・?) 

  と思い、不安な気持ちがわいてきましたが、早くその场から逃れ、沙也加とその母亲の嫉妬に満ちた视线から逃れたいという気持ちもあって、急いで立ち上がると、凉子と结花に従って、部屋の奥の更衣室に向かったのです。

第19章-3

  「さあ、时间がないから急いでね。早く脱ぎなさい。セーラー服・・・。」

  更衣室の狭い个室の中で、凉子が言いました。

  「え?き・・・着替えるんですか?」

  「ううん、着替えるんじゃないの。そのセーラー服の下に、水着を着るのよ。このコンテスト、水着审査もあるんですって。」

  结花はそう言うと、大きな纸袋を开け、中から水着らしい素材の服を取り出したのです。

  「み・・水着?」

  私はとっさに水着姿になった自分の姿を想像しました。それは、Hカップというグロテスクなまでに巨大に膨らんだバストと豊満なヒップライン、そして、それを强调するかのように、くびれたウエストラインを全てさらけ出さなければならないことを意味しているのです。

  「お・・・お愿いです・・・结花お姉様・・・奈绪美・・・み・・・水着にはなりたくないです。ゆ・・・许して・・・お愿い。」

  私はか细い声で诉えたのです。

  「あら、何言ってるの、今更。他の女の子たちだって、みんな水着になるんだからね。フフフ・・・」

  「で、でも・・・他の子たちは・・・子供・・だし・・」

  いくら、最近の子供たちは身体的成长が早いと言っても、所诠は小学生高学年から中学生低学年のローティーンです。そして、ここに集まる少女たちが年齢の割に大人びて、身长も高いと言っても、きっと、体つきは思春期の少女のそれであろうことは想像できます。その証拠に、先ほど、私たちに声をかけてきた沙也加という中2の少女にしても、大人びた话し方と容貌はしていましたが、体つきはまだ少女のままで、ほっそりとしていて大人の女を感じさせる部分はまだ现れてはいませんでした。

  「あら、奈绪美ちゃんだって、子供じゃないの。みんなと同じよ。さあ、もうこれ以上ママたちを困らせないの。さっさと支度しなさい。时间がないのよっ。」

  凉子は、言い放つような口调で言ったのです。その冷たい视线の奥には、私の全てを支配している强い强制力を持っていました。田中の言叶を信じ、全ての抵抗を捨て去った私にはそれ以上、拒否する意志は残っていませんでした。ただ一つの愿いは、结花の差し出す水着がせめて、露出度の少ない、少女に似つかわしい、おとなしい水着でありますようにということだけでした。

  私は、结花の手から水着を受け取ると、おそるおそる拡げてみました。それは浓绀のいわゆるスクール水着と呼ばれるもので、地味なデザインのものでした。

  私は、少しホッしました。

  (よかった・・・これなら・・・そんなに目立つこともないかもしれない・・・。)

  私は心の中でつぶやくと、せかされるままセーラー服を脱ぎ、全裸になるとゆっくり、そのスクール水着に脚を通そうとしました。 

  とその时です。结花がその动きを止めるように言いました。

  「ちょっと待って・・・、そのまま、着ちゃだめよ。下にこれを付けてからじゃないと・・・。女の子は水着の下に、こういうものを付けるものなの。そうしないと、透けて见えちゃうでしょ・・・。でも、まあ、知らなくても仕方ないわね。奈绪美ちゃん、初めて女の子の水着、着るんですものね?フフフ」

  结花はそう言うと、袋の中から别の布地を取り出し、私に手渡しました。

  それは白い生地でできている、ごく小さな布地でした。

  私は、 水着が透けてしまうことを避けるために着用するためのものだという言叶を信じて、いえ、むしろその言叶に、より强い安心感を抱き、その布地を広げました。

  それは二つの部分に分かれていて、いずれも细いひものようなようなものでできていました。さらに拡げてみると、一方はひもの真ん中あたりに一辺がが5センチほどの正三角形の布が2枚ついていて、もう一方は、やはりひもの真ん中あたりに、

  二辺が10センチ程で、もう一辺が6~7センチほどの二等辺三角形の布が一つついていました。

  いくら女性用の衣类の知识の乏しい私にも、一方はバストを隠し、一方は下半身を隠すためのものであることはすぐにわかりました。けれども、それはあくまで水着の下に着る、透けて见えることを防止するためのものだと信じていましたので、私は言われるまま、それらを身に付けたのでした。

  実际に身につけてみると、それは想像以上に頼りなく、上部は细いヒモが両肩にかかり、その先にある小さな正三角形は、ツンっと突き出た乳首と丸いふっくらとした乳轮をかろうじて覆うだけの大きさしかなく、巨大な双乳のほとんどは露出したままです。また下部の方もかろうじて『女の子の部分』を覆うだけの役割しか果たさず、豊満はヒップラインのほとんどすべてを露出しています。しかも、それらは、极端に薄い素材でできており、上部の三角形ごしには、ピンク色の乳首が、そして、下部の三角形には无毛のために邪魔するもののない割れ目の部分がくっきりと覗き、さらに、细いヒモが奥に向かって、食い込んでいるのがわかります。

  (ああ、耻ずかしい。でも、これは水着の下に着るもの。この姿を见せるわけじゃないんだから・・・。)

  私は、激しい羞耻心から少しでも早く逃れたいと思い、纯白の布きれ姿の上から、浓绀のスクール水着を素早く身につけたのです。巨大なバストと豊満なヒップラインは、その水着を通してもはっきりとわかりましたが、それでも地味で目立たないデザインは、そんな私の羞耻心をわずかながら抑えることができました。

  私はスクール水着の上から、先ほどまでのセーラー服に再び袖を通すと、凉子と结花に従って控え室に戻りました。

第19章-4

  その瞬间羞耻心が一気に高まり、胸の鼓动は抑えようもないほどになっていきました。 私は思わず、凉子の方に助けを求めるように言ったのです。

  「お・・お愿いです・・・やっぱり・・・耻ずかしくて・・・、どうしていいか・・・わ・・わからないんです・・・。」

  私の消え入るような诉えに、凉子は、フッと微笑むと、

  「しょうがないわね。ま、そんなことになるんじゃないかって思ってたのよ。ほら、これ、耳にいれなさい。审査员の人たちからの质问には私が言うとおり、答えればいいからね。でも、その代わり、ちゃんと言われるまま言うのよ。もし、言わなければ、いいわね。わかってるわねっ」

  と言い、予めそうなることを予想していたのでしょう。バックから小さなワイヤレスのイヤホンを取り出すと、私の耳に押し込んだのです。そしてすでに肩まで伸び、少女らしくセットされた私の长い髪の毛がそのイヤホンの姿をすっかり隠しました。

  もちろん私にはそれを拒否することなどできません。むしろ、质问になどどう応えてよいかわからない自分には、その凉子の指示が頼りがいのあるものにさえ思えるくらいでした。

  ステージの后方では、私を含めた10人の少女が係员の指示に従って一列に并ばされました。并んで立ってみると、意外にも私が最长身と言うわけではなく、中には170センチを超えているのではと思えるような长身の少女もいました。ただ、制服の下に隠されている肢体は恐らく、まだほっそりとした青々とした少女のそれであろうことは、制服越しにもわかりました。そんな中で、いくら大きめのセーラー服で目立たなくしているとは言え、私のひときわ発育した肢体は、目につくものだったのでしょう。诱导する若い男の係员が盛んに、私の胸のあたりに视线を止め、ずっと凝视をしています。私は下をうつむき、その视线を避けるように身を固くしました。

  そんな私を少し离れた场所から、凉子と结花が时折何かを嗫き合いながら、见つめているのがわかりました。その视线の奥には、明らかにサディスティックな光が见て取れました。私は一瞬背筋に寒気を覚えましたが、その场を逃れることが不可能であることはわかっていました。ですから、せめて、早くこの羞耻の时间が过ぎ去って欲しいとそればかりを心の中で念じていたのです。

第19章-5

  やがて、ステージの方から、司会者の声が响いてきました。それは、若い女性のよく通る声でした。

  「みなさん、たいへんお待たせ致しました。では、これから、『ローティーン美少女コンテスト』の本选を开催いたします。私、このコンテストの进行をさせて顶きます、水野千贺子と申します。どうぞよろしくお愿いいたします。」

  その声に答えるように、大きな拍手が一斉に起こりました。

  それはとても大きな轰音となって响いてきます。会场には相当の観客がいることがわかり、私は一気に紧张と羞耻心が高まりました。

  「さて、みなさん、ご存じのようにこのコンテスト、明日の美少女アイドルを目指して、全国のたいへん多くの方々からのご応募がございました。その数は、なんと2000名を超えました。皆さん、とても可爱い、素敌な女の子ばかりで、私たちスタッフ一同、选抜にとても苦心いたしました。でも、何とか、送って顶いたお写真と作文を通じて、本日の本选に10名の皆さんを选抜させていただくことができました。本当にびっくりするほどの美少女揃いで、きっと、皆さんも顺位をつけることが难しいとお思いになるかもしれません。それほど、レベルが高い选考になると思います。皆さんも、ぜひ审査员になったおつもりで、ごらんになって顶きたいと思います。では、皆さんも、お待ちかねと思いますので、本日の出场の美少女の方々をお一人ずつ、ご绍介いたします。それぞれ、制服のある学校の方はその制服で、そして、ない方は、普段通学の时に着ている服での登场です。皆さんも、普段着の彼女たちをよくごらんになってください。では、ご绍介します。エントリーナンバー1番、铃木诗织さんっ。」

  この司会者の言叶を闻いて、なぜ私がその场に立つことになったのかのそのいきさつがわかりました。凉子たちは、密かに私の写真を撮り、出场するための作文を作成し、私に无断で応募していたのです。もちろん、私の意志など无视してです。

  やがて係员らしき若い男が控え室の入り口に顔を出し、开始时间が来たことをを告げ

  司会の绍介する声を受けて、BGMが优しく流れ、私たちのそばにいた係员の若い男が、一番前に立つ、白いブラウスとピンクのミニスカート姿の少女を促しました。その少女は、一つ大きく深呼吸をすると、ぎこちない足取りで歩みを进めながら、ステージの中央に进み、

  「エントリーナンバー1番、铃木诗织、○×小学校6年12歳です。今日は、このステージに立てて、本当に幸せです。最后までがんばりますので、よろしくお愿いします。」

  と言って、舞台の端に进みました。

  「エントリーナンバー2番、本间有纪さんっ。」

  司会の若い女性の声が次の少女の名前を呼び出しました。

  浓绀のセーラ服姿の少女がその声に応えるかのように、脚を踏み出すとステージの中央に歩み出て、深くお辞仪をした后、口を开きました。

  「エントリーナンバー2番、本间有纪、××中学2年14歳です。将来の梦は、タレントさんになることです。紧张してますけど、どうぞ、よろしくお愿いします。」

  と言って、すでにステージに立っている铃木诗织という少女の脇に立ちました。

  司会の绍介は顺次进みました。私の紧张感はもうピークに达していました。

  一人、また一人と列の先头の少女がステージに歩み出て行きました。

  「エントリーナンバー6番、水野沙也加さんっ。」

  司会の声が、あの控え室で私に声をかけてきた沙也加という名前の少女を告げました。 沙也加は、それまでの少女と同様に、ステージの中央に立ち、

  「エントリーナンバー6番、水野沙也加です。△△中学2年14歳です。○○さんのようなタレントになるのが、梦です。紧张で脚が震えていますけど、精一杯がんばります。どうぞ、よろしくお愿いします。」

  と、先ほどとはうってかわったような、可怜な中学生の口调で言い、すでにステージに立っている少女たちの列に加わりました。

第19章-6

  そして、ついに私の顺番がやってきたのでした。

  「エントリーナンバー8番、高野奈绪美さんっ・・・。」

  司会者の声が、私の生まれ変わった名前を呼びました。それはまるで、本名である高野直树という名前との永远の决别を表す瞬间を意味しているようでした。

  私の紧张は一気に高まり、脚は震えだし、一歩も歩み出すことができないほどでした。(さあ、いくのよ。奈绪美ちゃん。行って、ご挨拶するの。)

  凉子の声が耳元に响きます。 

  私はその声に助けられるかのように脚を踏み出すと、ステージの中央まで进みました。 その瞬间スポットライトのまばゆい光に、ほとんど视界が夺われてしまいました。

  「エ、エントリーナンバー8番、高野奈绪美・・・中学一年生、13歳です。と、とにかく、が、がんばりますので・・・よ、よろしくお愿いします。」

  私は、それまでの少女たちのように落ち着いた口调で话すことなどできずに、ただ型どおりの挨拶をするので精一杯でした。すでに横に并んだ列に加わろうとする私の足取りはあまりにもぎこちなく、踬きそうになったほどでした。

  やがて、一人ずつの绍介が终わり、

  「では、改めて、この10名の美少女たちに大きな拍手をお愿いします。」

  と司会の声がし、その声に応えるかのように、大きな拍手が会场からわき上がりました。

  私の横では、他の少女たちが深く一礼しています。私は、ただそれをまねるように同じ动作をしました。

  (ああ、耻ずかしい・・・何でこんな目に遭わなければならないの?お愿い、聡さん、助けて・・・。)

  私は目の前の客席のどこかでじっと私を见つめているはずの田中に向かって呟いていました。

  私たちは型どおりのお辞仪をすませると、ステージから奥に戻りました。

  「いかがですか、皆さん。いずれも可爱い美少女揃いでしょう?きっとたいへん难しい审査になることと思いますが、それだけに、楽しみもあるでしょう。では今度は、お一人ずつ出てきて顶いて、审査委员の方から质问をしてもらいたいと思います。」

  司会の女性がそう言うと、再び、エントリーナンバー1番の铃木诗织という少女の名前を呼んだのです。

  再びステージの中央に立った少女に、司会者から指名された一人の中年男が质问を始めました。それは特技や趣味そして、将来の梦などといったごく普通の质问から始まり、最后にチャームポイントはとの质问がありました。その诗织という少女は、はっきりとした口调で、

  「大きな、瞳です。」

  と、答えたのです。

  中年男は、その答えを受けて、さらに、

  「じゃ、そのチャームポイントを生かした、表情を作ってみてください。」

  と言いました。

  少女はそれにまったく気后れする様子もなく、ちょっと顔を斜めにして、ニコッと微笑むと、中年男に向かって大きな瞳を开いて见せたのです。

  「ホントに、素敌な目をしていますね。わかりました。どうもありがとうございました。」

  中年男はそう言うと、ペンを动かし、なにやらメモを取り始め、时折、隣の别の男に耳打ちを始めたのです。

  少女は、一礼して、「ありがとうございました。」と言うと、ステージから奥へと歩いて行きました。

  司会の女性がそれを确认すると、次の少女の名前を呼びました。エントリーナンバー2番の本间有纪という少女も同様に、かなり落ち着いた様子で审査员の质问に答え终わると、ステージを后にしました。 

  3人目、4人目と顺番が进み、やがて私の名前が呼ばれました。

  はっとした私の耳に、促すような凉子の声が响きました。

  (いいわね、私が言うとおり、答えるのよっ)

  私は思わず颔きました。それはまるで自分が催眠术にかかったかのような反応だったに违いありません。

  再びステージの中央に歩み出た私の视线は、まばゆいスポットライトの照り返しによって、まったく客席が见えません。

  私は、そんな中で、ようやく头を下げて、小さな声で、

  「よ・・・よろしく・・・お愿い・・・・します。」

  とだけ言いました。

  そんな私に、审査员の一人が质问を始めたのでした。 

  「ずいぶん、紧张してるみたいだけど、大丈夫かな?リラックスしましょうね。」

  (微笑むのよ。だめよ、ニコッとしなくちゃ・・・・。)

  审査员からの质问と同时に、凉子のささやきが闻こえてきました。

  私は指示に従って、精一杯の微笑みを浮かべました。

  「そう、その方がいいですよ。せっかく、そんな可爱い顔してるんだから、紧张してると台无しですよ。ところで、奈绪美ちゃんは、学校では何が好きなのかな?」

  质问に答えるかのように、凉子のささやきが闻こえてきます。

  私はステージでのその后の受け答えも、表情や动作もすべて、凉子の指示に従って行うことしかできませんでした。强い紧张感と羞耻心が少しの思考能力をも残してくれていなかったからです。

  「え、英语・・・・です。」

  「ほう、そうですか?部活は何をやってるのかな?」

  「は、はい、テ、テニス・・・です。」

  「そう。背が高くてすらっとしてるから、きっとテニスウエアが似合うだろうね。ところで、奈绪美ちゃんの将来の梦は何かな?」

  「あ、あの・・・グラビア・・・・グラビアアイドルに・・・・なりたい・・・です。」

  「ほほう・・・グラビアアイドルかぁ・・・。中一の女の子にしては、ちょっと珍しいね?奈绪美ちゃんは、グラビアアイドルってどんなことするか知ってるのかな?」

  私は徐々に质问の方向が変わって行きそうな気がして、不安が募ってきて、だまりこんでしまいそうになりましたが、凉子の指示はそれを许しませんでした。

  「はい、あ、あの・・・男の人のグラビアに・・・・セ・・・セクシーな水着とか・・・で写真に・・・载って、いろいろなポー・・・ポーズを・・・。」

  「うん、そうだよね。奈绪美ちゃんはかなりおマセさんなんだね。きっと。男の人に水着姿とか见てもらいたいんだぁ。でも、奈绪美ちゃんも知ってると思うけど、今のグラビアアイドルたちって、みんな、胸の大きな人たちばっかりだよね。奈绪美ちゃんも、将来そんな风に、なれるのかなぁ・・・」

  私はできる限り胸の大きさを悟られないように、うつむいて、大きめの上着でその部分を隠そうと努めました。

  しかし、男の质问は、容赦なく続いたのです。

  「それとも、梦を叶えるために、なんかトレーニングとかしてるの?胸を大きくするような。」

  「あ、あの・・・、じ・・・・実は、こ・・・これでも・・・む・・・胸の・・・・胸の大きさは・・・自信が・・・あるんです。」

  「へえ、そうなのかぁ・・・。じゃ、奈绪美ちゃんのチャームポイントは胸の大きさってところかな?」

  私は、指示されたとおり、小さく颔きました。

  「そうか。じゃ、最后にチャームポイントをアピールするようなポーズをとってみてもらえるかな?」

  その瞬间、凉子の强い口调の指示が私の耳元で响きました。

  私はあまりにも激しい羞耻心に袭われ、思わず身体を固くしましたが、さらに响いてくる指示に抗うことはできず、その命じられた通りのポーズを取りました。

  私は、一旦客席に背を向けると、両手を后ろに组み、上半身だけ、振り向いて、ニコッと微笑むと、そのまま、胸を反らしていきました。そのポーズはそのまま、制服越しにもたおやかな胸を强调しているポーズに他なりません。

  (ああ、はずかしい・・・こん・・・こんなポーズ・・・ああ、逃げ出したい・・・この场から・・・。)

  私は、心の中で叫びながらも、そのポーズをとり続けました。

  その瞬间、客席の中から、どよめきともつかないざわざわという话声が闻こえてきたのです。   

  「ほほう、确かに、大きそうな胸をしてるね。まさかパットじゃないよね。后で水着姿が楽しみになってきました。わかりました。どうも、ありがとう。」

  审査员の男は少々兴奋気味にそう言い、私への质问が终わったことを告げたのでした。 私はその言叶に、ドッと疲労感と安堵感が沸き上がり、まるでその场から逃げ出すようにして、ステージから奥へと向かいました。

第19章-7

  しかしその羞耻からの解放は长くは続きませんでした。

  次には、スクール水着とは言え、肌を露出しなければならない水着审査が待ち受けていたからです。

  私はその时になって、审査员への质问に自分の意志でなく、凉子の指示通り答えてしまったことを后悔しました。しかし、それはすべて后の祭りだったのです。

  数分の后、ステージの后ろで控えている私たちに、係员の指示が飞びました。

  「じゃ、次は水着审査に入りますので、水着姿になって、待っててくださーい。」

  少女たちは皆、着ている服を脱ぎ、一様にスクール水着姿になっていきました。

  私も逃げ出したという思い断ち切って、セーラー服を脱ぐと同様に水着姿になりました。

  その瞬间、周囲の少女たちの视线が私に向けられたのです。それは、それまでに一度も味わったことのない目の光で、同年代なのにこれほどまでにグラマラスなスタイルをしている私に対する、心からの嫉妬の光でした。少女たちの中には、确かに早熟で、比较的大人の女性に近い曲线をもつスタイルの少女もいましたが、それは、あくまで「少女にしては」という注釈をつけるべきレベルで、私のように完全な大人の女性、いえ、圧倒的な爆乳と豊満なヒップラインを持っている少女はいなかったのです。それは露出度の少ないスクール水着でも、はっきりと认识できたのでしょう。

  そんな私に、沙也加が声をかけてきました。

  「ホントにすごい身体してるのね。どうしたら、そんなデカい胸になるのよ。ホントに・・・。」

  私は、そんな嫉妬を込めた言叶を、ただ黙ってやり过ごすしかありませんでした。

  「ホントね、さすが、グラビアアイドル志愿だけのことはあるわ。」

  别の少女もその沙也加の言叶に同调したように言うのです。

  私は、

  (は、早く・・・终わって・・・、こんな耻ずかしいこと・・。)

  と心の中で念じていました。

  「では今度は、名前を呼ばれたら、元気よく走って、ステージに出てくださいね。元気な女の子らしくね。」

  係员の若い男が、私たちに向かって声をかけました。私を除く他の少女は、それに応えるように、一言「はーい。」と明るい笑顔で答えたのです。

  やがて司会者の声がして、少女たち一人一人がステージに駈けだしていきました。  それはすぐに私の顺番になりました。

  「エントリーナンバー8番、高野奈绪美さーん。」

  私は、自分の羞耻心をすべて取り払うかのように、大きく头を振ってステージの中央めがけて、駈けだしていきました。

  大きなBGMの中でも、客席からのどよめきが起こり始めたがわかりました。

  その时私は駈けだしてステージに出るということが、私にとってどれほどの耻ずかしい体験をもたらすことになるのか気づきました。Hカップの巨大な乳房を上下にユサユサと揺らし、肉付きのよい、豊満なヒップをぷるぷると小刻みに振るわせるという、およそ少女には似つかわしくない姿をさらすことに繋がっているのでした。

  もちろん主催者の侧では、そんなことを予期していたわけはありません。あくまで、少女のはつらつとした健康美を强调させるための演出だったはずです。しかし私の姿はそんな演出の意図を打ち破ってしまうものだったに违いありません。

  (アア、耻ずかしい・・・・こ、こんな・・・。)

  私はできる限り走る脚を早めましたが、ステージ中央までの短い距离が、まるで永远ともいうべき长い距离に感じられたのでした。

第19章-8

  私を含めた10人の少女、いえ、9人の少女と1人の元男性成人が、スクール水着姿で、ステージ上に横一列に并びました。

  「本当に元気に出てきてくれました。少女の健康的なお色気が漂ってくるみたいです。普段着とは违った面が见えて、ますます皆さんの美少女ぶりが、発挥されてますね。」

  司会者の女性が型通りに绍介する声を、私は、ただうつむいて闻いていました。ただただ、消え入りたいほどの羞耻心の中で・・・。

  しかし、その耻辱的な経験は、まだ始まったばかりだったのです。私は、直后に司会者の女性が発した言叶を信じられない思いで受け止めたのです。そしてその时、あの更衣室で、シンプルで地味なスクール水着の下に、身につけさせられた小さな纯白の布きれが、透けるのを防止するためのものではなく、もう一枚の别の水着であることを思い知らされたのです。

  「では、これから最终审査である、プライベート水着审査に入ります。皆さんの、こういった、若くて健康的なスクール水着姿も素敌ですけど、スクール水着は色も同じだし、デザインも同じで个性が出ません。そこで、皆さんには自分を一番魅力的に见せられる水着に着替えてもらうことになっていましたね?」

  司会の女性が私たちに视线を送って言ったのです。

  私は自分の耳を疑いました。梦だと思ったのです。

  しかし、その言叶を受けて、私以外の少女たちが、一斉に笑顔で颔き、

  「はーい。」

  と、元気な声で答えたのです。    

  司会者の女性は小さく颔くと、再び客席に向けて言いました。

  「皆様、この审査は、今も申し上げましたように、彼女たちが自分に最も似合う、そして、最も自分を魅力的に见せることができると思う水着姿になって、最后のアピールをする审査です。つまり、彼女たちが皆様にどのように见られたいと愿っているのかが、一番よくわかる审査ということです。芸能界はとにかく、个性が大事です。そういうことをよくごらんになってください。あ、言い忘れました。その水着は、彼女たちの今着ているスクール水着の下に隠されています。今から、彼女たちにその个性のないスクール水着を皆様の前で脱いでもらって、お気に入りの水着姿になってもらいます。个性の変化がきっとおわかりになることと思います。では、始めましょう。」

  私は混乱する思考の中で、自分の今、衆目に晒している浓绀のスクール水着の下に思いをはせました。それはあの细いヒモと、かすかに一部を隠すだけの三角形の布きれ、しかも、透ける素材でできている、およそ、水着とは思えない姿です。もしその姿をさらしたら、このスクール水着姿でさえ、ざわめいている客席から、一体どんな反応が示されるのか、私は恐怖にも似た思いに心臓が止まりそうになりました。

  私はどうしたらその最悪の事态を逃れることができるのか。混乱する思考回路をできるだけ回転させて思いを巡らせました。

  その瞬间、客席の中から1人の若い男の视线を感じ、无意识のまま、その先に视线を送り返したのです。そこには、田中の真剣な表情がありました。先ほどまでスポットライトの照り返して、まったく见えていなかった客席がその一点だけははっきりと写し出しているように见えたのです。

  (ああ、聡さん。お愿い・・・た、助けてぇ・・・。)

  私は、必死になって、田中に思いを伝えようと念じました。

  するとその瞬间、信じられないことが起こったのです。

  私の耳元に田中の小さな声が闻こえてきたのです。私は一瞬。幻聴だと思いました。なぜなら、ワイヤレスの送信机は凉子が握っていたはずだからです。しかもここまでずっと指示を缲り返していたのは凉子です。そこから田中の声が闻こえてくるはずはないのです。

  私は头を振って、その幻聴を取り払おうとしました。しかし、その声はやはり、田中の声だったのです。

  「奈绪美・・・いいか、奈绪美・・・。耻ずかしい気持ちは、よくわかる。でも、耐えるんだ。そうしなければ、すべてが水の泡になってしまう。いいか・・・、俺だって辛い。でも、奈绪美をつれて逃げ出して、そして、一绪に暮らすことが俺のたった一つの愿いだ。お愿いだ、奈绪美、俺の愿いを叶えてくれ。そのために、今は、奴らの言う通りにしていてくれ。そうしないと、全部がだめになってしまう。お愿いだ。奈绪美・・・。」

  田中の声は真剣そのもので、心から私を思ってくれる声でした。あまりにも屈辱的な状况に忘れかけていた田中への想いが再び呼び覚まされいったのです。

  (ああ、聡さん・・・、きっと、あの人たちの目を盗んで、声を闻かせてくれてるのね。奈绪美を励まそうと・・・・、うれしい、奈绪美・・うれしい。)

  私は涙が出るほどの、そして、身体が震えるほどの喜びを感じていたのです。そして、その爱する男の为なら何でもできるという女としての喜びに似た感情に心を支配されていったのでした。

  (わ、わかったわ・・・、奈绪美・・・耐える。どんなに耻ずかしくて・・・耐えて见せる。それが・・・聡さんの愿いなら・・・、平気・・・。どんなことだって・・、ああ、聡さん・・・。)

  私は、そう心に誓うと、达観したようにすべての感情を抑えて、彼らの指示に完全に従うことを心に决めたのです。それは、爱する男のためなら、例え身を堕としても、かまわないというような究极の女としての爱の感情だったのかもしれません。

第19章-9

  しかし、もしもこの时、もう少し冷静な判断力を持っていたら、このイヤホン越しに田中の声が伝えられる不自然さに、もっと疑问を感じるべきだったのです。

  実はこの时すでに、彼らの恐ろしい企ては始まっていたのです。

  それは、ぬぐい去ることのできない凉子と结花の复讐心から発した、地狱の计画とも言えるものでした。私が本当にそのことに気づき、本気で自らの命を絶とういう思いさえ抱いたのは、もっと后になってからのことです。极限の状况に追い込まれていたその时の私にはそんな判断力は微尘も残ってはいませんでした。

  いずれにせよ、彼らの指示に抵抗することを捨て、爱する田中の言叶を全面的に信頼してしまった私は、その后の凉子や结花の指示をただ従顺に応えていくことになったのです。それは衆目の中で、これ以上味わうことのできないほどの屈辱的な行为でしたが、それが田中への爱を贯ぬく唯一の方法だと思うと、なぜか、気持ちが安らいでいくような感情さえ抱いていたのでした。

  「では、次は、エントリーナンバー七番、森野亜美さん。お愿いします。」

  私は司会者の女性の声にハッとしました。激しい心の葛藤の中で、目の前で少女たちによる水着姿による审査が进行していることなどすっかり忘れていたのです。

  自分の横を见ると、すでに6人の少女が思い思いのカラフルな水着姿で列に戻っていました。それは、ある者は、ワンピースで、またあるものはビキニの水着で、デザインも色もまちまちで、少女の魅力を十分に生かした清纯で可爱らしいものや、反対に少し大人びた雰囲気のあるものまで様々でした。

  森野亜美と呼ばれた、私の隣の少女は浓绀のスクール水着姿のまま、ゆっくりとセンター部分に歩み出て、ステージの最前列に立ちました。

  そして、少し小柄でぽっちゃりとした頬を赤らめながら、一礼すると、

  「エントリーナンバー七番、森野亜美です。最后に私の一番似合うと思う水着姿をみてください。お愿いします。」

  と言うと、スクール水着の肩ひもを外し、まだ、くびれも示していないウエスト部分まで下ろし、そのままゆっくりと両脚から抜き去りました。

  思春期の少女のかすかに膨らんだバストとしなやかなまでに细く直线的なウェストとヒップのラインがオレンジ色のワンピースに包まれ、健康的な色気を醸し出していました。そして、下半身を覆うような白いパレオがその可怜なイメージをより一层强调しているようでした。

  客席からは、

  「可爱いわぁ・・。」

  「ホントに可怜って感じ・・・。」

  というような声が闻こえてきました。

  「それでは、最后に観客の皆さんにお得意のポーズとアピールをしてください。」

  司会者の声に、亜美というその少女は、小さくうなずくと、可怜な笑みを浮かべて、少し身体を斜めにし、手を后ろに组んで言いました。

  「亜美は、今日こうして皆さんの前に出られたこと、ホントに幸せだと思っています。合格できなくても、精一杯やったから満足です。将来は歌手になりたいという梦はこれからもずっとずっと持っていたいと思います。今日は本当にありがとうございました。」

  その优等生のような言叶が、少女の容姿に似合っていて、観客からも好印象だったのか、大きな拍手がおこりました。

  その亜美が私の隣に戻ったのを确认して、司会の女性が口を开きました。

  「では、エントリーナンバー8番、高野奈绪美さん」

  その瞬间拍手が鸣りやみ、一瞬会场全体がBGM以外には无音の沈黙に包まれたのです。 そうです。スクール水着越しでも、はっきりとわかる、中学生离れしたあまりにもグラマラスな肢体には、ずっと注目が集まっていたのでしょう。とりわけ会场の男性の视线は、きっと自分にずっと注がれていたに违いありません。まして、あの自己绍介での大胆な発言は、そんな期待感を高めるのに十分であったのかもしれません。

  けれども、田中の自分を思う真剣な言叶に、どんな辱めも受け入れることを决心をしていた私は、意外にも开き直った感情がわいてきていたのです。そうなると、不思议なことにそれまでずっと続いていた両脚の震えも止まり、会场全体を眺め回す余裕すら生まれてきました。そしてごく自然に口元に笑みさえ浮かべ、それまで耻ずかしい爆乳を隠そうと屈み気味だった上体もぐいっと反らし、堂々と胸をはることもできたのです。 もちろんそのポーズは、すべてイヤホン越しに闻こえてくる凉子からの指示によるものではありましたが、私の心にはわずかながら、自分から进んでそんな行动をとろうという意识のかけらが芽生え始めていたのも确かです。

  私はゆっくりとセンターまで歩み出ると、そのままステージの最前部に出て、軽く一礼すると、凉子から指示される言叶を自然に缲り返したのです。

  「エントリーナンバー8番、高野奈绪美です。今日は奈绪美の一番のお気に入りの水着を着てきました。よくごらんになってくださいね。」

  とその瞬间でした。最前列に座っている一人の幼い男の子が无远虑に大きな声で叫ぶように口を开いたのです。

  「ねえ、ママ・・・・このお姉ちゃん、すごい大きなオッパイだね。」

  「しっ、だめよ・・・そんなこと言っちゃ・・・。」

  そばにいた母亲があわてて叱るように言いました。

  すると会场のあちこちから、クスクスと失笑が漏れ始めたのです。

  中には、堂々と、

  「ホントに、すごい胸だよな。ホントに中一なのかな。あの子・・・。」

  と言う男の声に、隣の女が、

  「そんなこと言っちゃ、かわいそうじゃない。あの子のせいじゃないんだから。」

  と言いだす、カップルがいたり、

  「なあ、本物なのかな?あの胸さあ・・・・。だって、中一だろう?信じられないよ。」

  「ああ、でもさ、胸だけじゃないじゃん。ケツだってすごい大きいじゃん。成长が早いだけなんじゃないか?」

  「しっ、やめなさいよ。そんなこと大きな声で言わないの。本人だって気にしてるわよ。きっと・・・。」

  と嗫きあう、グループまでいました。

  私はそんな屈辱的な言叶を耳にして、一瞬たじろぎましたが、次の瞬间には大きく头を振って、羞耻心を取り去り、スクール水着の肩ひもを外していきました。

  (も・・・もう、どうなったってかまわないわ・・・。だって・・・だって・・・奈绪美には、聡さんが・・・聡さんがついているんだもの・・・。)

  私は心の中でつぶやきながら、肩ひもを一気に细くくびれたウエストまで引き下ろしました。

  とその时、それまで黙っていた観客からも、声が漏れ始めたのです。

  「お、おい・・・まさか、ウソだろう?あんな、水着着てるじゃないか?」

  「まるで・・・裸じゃねぇか・・・?」

  「それにしてもすっげぇなぁ・・・。あのオッパイ。中一であの、爆乳かよぉ・・・。」

  しかしそんな声をまるで无视するかのように、私は豊満なヒップライン付近で一旦止められたスクール水着を脱ぐという行为を、穷屈そうに手を持ち替えて、一気に膝下まで下げると、片脚ずつ静かに抜き去ったのです。

  「なんだよ、あの水着、よく耻ずかしくないなぁ。」

  「それによ、あれ、透けてるじゃねぇか。こんなの着てる女、见たことないぜ。」

  「ホントね、何、この子。変态なんじゃないの?なんか、同情して损しちゃった。」

  「うん、私も・・・。きっと、头おかしいのかも。きっと胸もお尻もあそこも见られたくて见られたくて仕方がないのよ。」

  先ほどまで同情的だった女の声が、そんな私のあまりにも大胆な水着を见て、それが敌意に変わっていくのがわかりました。

  そうなると、それまで「ローティーン美少女コンテスト」ということで、おとなしく座って见ていた男たちの口からは、次々と卑猥な内容の言叶が、闻こえよがしに発せられ始めたのです。

  「なんだよ。子供だからと思って、远虑してたのによ。あんな水着きてるんだから、见られたがってるんじゃねぇかよ。いいよ。かまわねえよ。じっくり见てやろうぜ。」

  「ああ、それにしてもいい身体してるじゃねぇかよ。なんか、俺よ。おッタッテきちゃったぜ。」

  「おお、俺も・・・なあ、はやく、写真とれよ。今夜のおかずにするからよぉ・・・」

  「うん、俺も・・・。あのオッパイとケツ见ながら、抜きてぇよ・・・。」

  その声につられるかのように、あちこちでカメラのフラッシュの光が発せられました。

  すると司会の女性が、そんな会场のざわめきに困惑し、早くこの混乱を収めようと、あわてて口を开きました。

  「で、では・・・さ・・・最后に・・・お得意のポーズとアピールを・・・どうぞ。」

  私はその声に促されるように、ニコッと、笑みを浮かべながら、上体を突き出して、胸の谷间を强调するポーズをしながら、言いました。

  「奈绪美・・・さっきも言いましたけど、グラビアアイドルになるのが梦なんです。男の人たちにこの、奈绪美の・・・・大きな・・・大きなオッパイと・・・お・・・お尻を见て顶きたいんです。そして、いっぱい、いっぱい、感じてもらいたいの。お愿い・・・奈绪美の身体见ながら、いっぱい、オナニー・・・・して。奈绪美、皆さんの、・・・オ・・・オナペット・・・になりたいの・・・。」

  会场からは、男たちの歓声と女たちの蔑みの声が一斉にあがりました。

  司会の女性は、大きな声で言いました。

  「わ、わかりました・・・も、もう・・いいです。あ、ありがとうございました・・・で、では、次の方、エントリー・・・エントリーナンバー9番・・・・」

  私は最后に思わせぶりにウインクまで见せ、身体を戻すと、ゆっくりと列に戻りました。少女たちはそんな私に蔑视とも嫉妬ともとれる複雑な视线を投げかけてきます。 

  その后、何とか落ち着きを取り戻し、コンテストは终了しました。

  もちろん、私がグランプリに选ばれることはありませんでした。若く健康的な美少女を选ぶという目的からは、完全に外れた存在だったからです。ただコンテストそのものは全て终了しましたが、それで、その日の屈辱的な体験が终了したわけではなかったのです。いえ、その后の方がより屈辱的だったと言っても过言ではありません。